山腹工の場合
山腹工とは、山が崩れやすい所に土砂災害をふせぐ柵や壁を設置し、植物が育つように安定した地盤作りをする工事の事です。
工事が完成するまでの様子をイラストを使っておこじん先生が説明してくれるよ!
1 がけ崩れしやすい場所を調査
がけ崩れとは、大雨が降り続き、土に水がしみこむと土の抵抗力が弱くなり、山が崩れ落ちる現象です。
2 岩や石をショベルカーなどで取り除く
工事をする時に差し支えとなる岩や石をショベルカーなどで取り除きます。
3 モルタルを作成

モルタル作成
山を固める材料の「モルタル」を作成します。モルタルとは、セメントと砂を混ぜて、水を加えて練り上げたものです。
4 モルタルを吹き付ける

モルタル吹付け
作成したモルタルを山の表面に吹き付けて固めます。
左の写真は木を切らずに吹付けができる、とても環境に優しい方法です。
5 完成
吹付けが終われば工事完成です。
植物の種や肥料を混ぜて吹付けした場合は、工事後に草などが生えてきます。
オールグリーニング工法
下の写真は、平成24年度に採用された工法で「オールグリーニング工法」が施工された様子です。

ロービングウォール+オールグリーニングを施工した法面です。(オレンジ色の四角部分)
法面とは、土によって作られる人工的な斜面のことです。
オールグリーニング工法とは、工事をした時に出てきた土や切って処分する木、植物の種や肥料を混ぜたものを吹付ける材料として使える自然を考慮した方法です。
工事現場で切った木なども材料にできるので、廃棄物も少なくできます。
ふりがな
- 山腹工(さんぷくこう)
- 崩(くず)れ
- 土砂災害(どしゃさいがい)
- 柵(さく)
- 壁(かべ)
- 地盤(じばん)
- 調査(ちょうさ)
- 抵抗力(ていこうりょく)
- 現象(げんしょう)
- 除(のぞ)く
- 練(ね)る
- 環境(かんきょう)
- 優(やさ)しい
- 肥料(ひりょう)
- 処分(しょぶん)
- 考慮(こうりょ)
- 廃棄物(はいきぶつ)
- 施工(せこう)
- 法面(のりめん)
- 斜面(しゃめん)