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流域の電源開発

最終更新日:2007.04.26

流域の電源開発

阿賀野川水系の電源開発

 阿賀野川、阿賀川、只見川、日橋川などからなる阿賀野川水系は「水力資源の宝庫」といわれています。
 技術的・経済的に水力発電が可能と考えられるエネルギー量のことを包蔵水力といいます。阿賀野川水系はこの包蔵水力が全国第3位の規模を有しており、早くから電源開発が行われてきました。流域内にある水力発電所の最大出力合計は約373万kWにも及び、わが国の水力発電量の約7%を占めています。
 阿賀川の最大支流である只見川は深い峡谷を流れているため、「只見川はただ見て通れ」といわれたとおり、かんがい用水としてはほとんど利用できない河川でした。しかし、標高1,400m以上の高地に源流があること、阿賀野川流域の約36%の流域面積を占めること、多雪地域であるため豊富な流量があること、等の条件によって電源開発適地と期待され、第二次世界大戦後、日本で有数の発電地帯として開発が進められました。
 只見川流域の地形は急峻なため、それまで交通路も十分には整備されていませんでしたが、発電ダムの建設には輸送経路の確保が必要であり、専用の鉄道や道路が建設されました。これらの交通インフラは、JR只見線や奥只見シルバーラインとして、現在でも使用されています。
日本一の貯水量を誇る奥只見ダム(平成17年現在)
日本一の貯水量を誇る奥只見ダム(平成17年現在)
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猪苗代湖の開発

 明治維新の後、新政府は殖産興業と失業士族救済を目的として、安積疏水を開削し、猪苗代湖の水を郡山盆地へと導水することによって4000町歩の開拓を行うことを決定しました。
 明治12年(1979)に着工された疏水事業は、延長52kmの幹線と78kmの分水路からなり、3年後、明治15年(1981)に完成しています。
 安積疏水は、農業用水として開削されましたが、その後、多目的の水利用が図られ、水道用水、工業用水のほか、水路の落差を利用した水力発電にも用いられるなど、今なお地域に多くの恩恵をもたらしています。
 また、猪苗代湖から日橋川に流れ出る出口には十六橋水門が設置され、猪苗代湖の水位や日橋川への放流量を調節しています。
安積疏水平面図
十六橋水門
十六橋水門
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