国土交通省北陸地方整備局信濃川下流河川事務所 やすらぎのしなのがわ

やすらぎ堤:川の生きものにも配慮

 やすらぎ堤では、川の生きものが住みやすい環境づくりを心がけています。

粗朶沈床(そだちんしょう)

 粗朶(切り取った細い木の枝)を格子状に編んだものを川底に沈める粗朶沈床は、ゆるい流れの河川に昔から使われてきた根固め工法です。すき間が多いことから、川の生きものにとってこの上ない住みかとなります。

粗朶沈床施工状況
ナゴヤサナエ

 ナゴヤサナエは、大河川の下流域で羽化するトンボですが、トンボとして飛んでいる姿はめったに見られず「幻のトンボ」と言われています。県内では唯一、信濃川の下流部で生息が確認されていて、羽化を助けるための粗朶棚などを設置しています。

ナゴヤサナエ

ナゴヤサナエ

粗朶棚で羽化したナゴヤサナエ

粗朶棚で羽化したナゴヤサナエ

多自然型(たしぜんがた)工法

 やすらぎ堤に、より魅力的な水際を創り出すため、本川下流の在来種であるヒメガマを植えています。

多自然工法