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                              「安全・安心の川づくりに全力で取り組みます」

                       国土交通省北陸地方整備局
                         千曲川河川事務所長 安達孝実

 新年あけましておめでとうございます。
 皆様方におかれましては、日頃より千曲川・犀川における河川行政に多大なるご理解とご支援をいただき、心よりお礼申し上げます。

 千曲川・犀川は、日本最大の幹線流路延長367キロを有する信濃川水系の源流です。その管理を担当する千曲川河川事務所では、千曲川・犀川が「地域の大切な宝」であることを常に意識し、「安全・安心の確保」に全力を注ぐととともに、自然環境を大切にし、「詩情豊かな潤いのある川づくり」に積極的に取り組んでまいりました。本年も、引き続き事務所一丸となって取り組む所存ですので、よろしくお願いいたします。


○信濃川水系河川整備計画の策定に向けた検討の推進

 昨年6月に官報告示された河川整備基本方針を受け、河川整備計画の早期策定に向けた取り組みを積極的に推進します。
 本計画が、今後30年の千曲川・犀川の川づくりの目指すべき姿になることを念頭に置き、昨年と同様、学識者会議、自治体懇談会、住民懇談会の開催や、住民の方々からの意見募集を通じて、しっかりとその方向付けをしていきたいと思います。


                                         千曲川川下り

○「安全・安心の確保」に向けた着実な事業の推進

 昨年10月に成立した補正予算を効率的・集中的に活用し、無堤地区のひとつである中野市替佐地先の築堤工事の進捗を早めるなど、目に見える事業推進をはかります。
 あわせて、工期短縮や経済性に優位な輪中堤によって、中野市古牧地先の築堤事業を実施するとともに、長野市篠ノ井中流地区の築堤工事を完成させ、岩野橋より上流の築堤工事に着手します。また、須坂市福島地区の漏水対策工事を進め堤防補強を実施します。
 このほか、千曲市における水辺の楽校事業や、千曲川中流域での自然再生事業等、環境に配慮した事業等も実施します。
漏水対策工事状況 川の駅
 

○防災・減災に向けたソフト対策の充実

 防災・減災の実現には、ハード対策はもちろんのこと、ソフト対策の充実も重要です。
 防災情報の迅速な伝達と共有化を図るため、防災情報ネットワークを整備し、河川情報、映像の配信を推進します。放送局やケーブルテレビへの河川映像配信やホームページでの情報発信にも努めます。
 あわせて、洪水時の安全かつスムーズな避難のため、想定される浸水深と避難場所を住宅地に表示する「まるごとまちごとハザードマップ」の設置も積極的に支援します。                          ポンプ車と照明車
 このほか、内水被害を機動的に軽減するため、排水機場等の操作員と連携し操作を行うとともに、現況の排水ポンプ車4台と照明車4台に加え、さらに1台ずつ増強します。

                                   

○より効率的な河川の維持管理の推進

 災害を未然に防止するためには、河川整備とあわせ、平常時の河川の維持管理が重要となります。計画的な河道掘削や河道内の樹木伐採、既設の河川管理施設の維持管理がより効率的・計画的となるよう、検討を進めてまいります。
 また、コスト縮減の取り組みとして、千曲川・犀川の河川内のハリエンジュなどの外来種について、公募により希望者を募り、その伐木は無償で持ち帰っていただく「公募伐採」を引き続き実施します。また、中州等を掘削し、冠水頻度を上げることにより外来種の繁殖を抑え在来種の生態を回復する          繁茂するハリエンジュ
試みも、「河川生態学術研究会」と連携しながら実施します。
 このほか、不法投棄や水質事故などにも迅速に対応していきます。


○建設業界との意見交換等の積極的な実施

 昨年は、11月に工事施工の円滑化により効率的な事業推進・品質の向上等に結びつけるため、工事施工者、発注者が一堂に会した意見交換会を実施しました。さらに12月には長野県建設業協会と北陸地方整備局が意見交換会を行いました。
 地域における建設業は、社会資本整備の担い手であるとともに、災害時や冬季の除雪などに欠かすことのできない存在であり、地域社会・経済に大きな役割を果たしていることを踏まえ、今後とも積極的な意見交換等を実施していきます。
                                   長野県建設業協会との意見交換会

○わかりやすい情報の積極的な発信

 より多くの方々に本事務所で行っている取組みをご理解いただくためには、情報発信が非常に重要となります。このため、千曲川・犀川の地域情報などを取り上げた新着情報の更新にポイントをおき、「千曲川だより」の掲載をはじめ、ホームページの内容の充実に日々努めてまいります。
 これに加え、昨年12月に開催した「千曲塾」は第24回を数えました。これにつきましても、今後とも事業への理解を深めていただく一環として、継続的な開催を目指します。
                                        第24回千曲塾



 千曲川河川事務所では、河川の整備と管理を通じて、「活力ある地域づくり」に少しでも貢献できるよう、事務所一丸となって一歩ずつ前に進めてまいりますので、引き続きご支援ご協力をお願い申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。


八木沢川樋門放水路 小学生による稚魚放流
                 

 

 

 

 

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