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（３）魚沼大水害の記事
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魚沼大水害の記事
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新潟新聞 昭和10年9月26日
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土樽信號鐡道官舎 四十戸流失の慘 上州側の温泉旅館も流失 淸水墜道入口埋沒 【夕刊續報】表日本一帯を襲ふた豪雨のため上越国境の被害甚だしく利根、谷川、湯檜曾各河川何づれも氾濫し二十五日午後四時ごろまでに二十尺の物凄い增水ぶりで谷川温泉は共生舘紅葉舘の兩舘流失、湯檜曾温泉も民家四戸流失水上温泉は各旅舘共二階まで浸水して何れも危儉に瀕してゐる、又土樽信號所は鐵道官舎四十戸流失、職員約百四十名は辛くも避難し、土合信號所附近も全く浸水、淸水トンネルも越後口上州口共入口土砂崩壊し、越後高田越後湯澤間は通信全く杜絶したが猛雨依然としてやまず雷鳴すら交へてますます激しく鐵道復舊に高崎から保線工夫三百名を急派されてゐるが各河川の氾濫に拱手傍観の態度である。なほ上越線上り列車は信越線を經由することに決定夜行七〇三、七○四の各列車は上野、新潟着はそれぞれ三時間の延着で運転される筈 耕地泥の海 魚野川數ヶ所欠潰 南魚沼郡は昨夜午後三時頃から大暴風に襲はれ家屋の破壊、稻作の被害は相當ある見込みだが、一方これと同時に魚野川をはじめ各河川氾濫し魚野川は午後五時まで水量約二十尺の達し、なほ刻々に增水しつゝある、これがため六日町東浦一帶の畑は泥海と化し伊勢町一帶平手川は增水のため浸水した人家も相當にありその他湯澤地内魚野川沿岸の堤防は數ヶ所缺潰し約二町歩の稻田は濁流に押流された、又石打村関山發電所附近の堤防も缺潰し鹽澤町字十日町、島新田間堤防も危險に瀕し鹽澤町中之島に通ずる魚野川に架しある中之島橋、上田村に通ずる旭橋はいづれも一部流失し六日市泉田橋、浦佐多聞橋も危險に瀕してゐる |
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