ゆきみらいとは

日本の豪雪地帯は、24道府県の532市町村にわたり、国土面積の51%を占め、総人口の15%が居住しています。私達の住む北陸地方は世界有数の豪雪地帯であり、すべての市町村が豪雪地帯に指定されています。

雪国においては、雪を克服するための、道路の除排雪、消雪施設や流雪溝の整備などが行われ、地域づくりに雪国の豊かな自然を活かしたり利用したりする試みが行われています。

一方、「国土形成計画」では、豪雪地帯においては、雪に強い安全・安心な地域づくりのためのハード・ソフトにわたる克雪対策を充実し、雪や文化を活用した産業振興と地域活性化等を図るとともに、雪国の特性を活かして海外をも含めた交流と連携を促進することを提唱しています。

このような背景のもと、ゆきみらいでは、国・地方公共団体・企業・NPO・市民団体等により、克雪・利雪技術の課題や研究、雪に強い街づくり、雪国の自然環境・歴史・文化の継承など、ハード、ソフト両面にわたる様々な取り組みに対する意見交換や情報交換、ならびに全国へ雪国の情報発信を行うことにより、雪国の未来を展望し、地域の活性化を図ることを目的として開催します。

開催テーマ

『未来を紡ぐ雪国文化』

わが国は、面積の51%が豪雪地帯に指定され、総人口の15%が暮らしています。なかでも、北陸地方は世界有数の豪雪地帯で、全域が豪雪地帯に指定されています。

積雪地では、除排雪をはじめ、消融雪や流雪溝など雪を克服するハード・ソフト技術のほか、雪を資源として積極的に活用する様々な試みが行われています。しかし一方では、人口減少や高齢化の進行が深刻な課題となっています。

今回の開催地である新潟県上越市は、新潟県の南西部に位置し、市の中心部に広がる高田平野を取り囲むように中山間地域が広がり、冬期には大陸からの季節風の影響により大量の降雪があり、海岸部を除いた地域は全国有数の豪雪地帯で、大潟区と頸城区を除く全域が特別豪雪地帯に指定されています。

これほど雪深い地域に都市が発達したことは極めて珍しい例であり、こうした自然環境は古来より当地の人々の暮らしを支え、発展の礎となってきました。今日の豊かな風土や生活文化は、雄大で厳しい自然環境との共生図り、豊穣な海や山がもたらす恩恵を受けることによって育まれてきたと言えます。

「ゆきみらい2025 in 上越」は、そのような自然豊かな地域において、雪がもたらす恩恵を再認識し、これからの「雪との関わり」について議論し、雪国の風土や生活文化を未来へと継承するとともに、雪国文化を背景とした上越市や新潟県の魅力などを世界へ発信することを目的としています。

開催経緯

ゆきみらいは、北海道、北陸、東北でリレー開催しており、開催地の県・市と共同で実施しております。ゆきみらいの前身は、昭和37年度に山形県新庄市で開催された除雪機械展示及び実演会であり、昭和60年度からは「ゆきみらい」として開催しております。これまで個別開催していたシンポジウム、研究発表会、見本市、除雪機械展示・実演会の4つの行事を昭和63年度から同時開催とし、今回で39回目を迎え、北陸地方での開催は14回目となります。

実施体制

主催:「ゆきみらい2025 in 上越」実行委員会

国土交通省 北陸地方整備局、北陸信越運輸局、新潟県、上越市、国立研究開発法人 防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター、東日本高速道路株式会社 新潟支社、中日本高速道路株式会社 金沢支社、公益社団法人 雪センター、一般社団法人 日本建設機械施工協会、一般社団法人 北陸地域づくり協会、上越商工会議所、公益社団法人 新潟県観光協会、公益社団法人 上越観光コンベンション協会、一般社団法人 新潟県建設業協会、上越市建設業協会