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早期完成(平成17年内の完成) |
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応急復旧工事は、冬期までに被災前の車線数での通行確保を目標に行ってきたが、ほとんどが仮復旧であったため一部では冬期後に路面の沈下等も進行した箇所もあった。応急復旧工事と同様の理由から冬期前までには道路本線部の本復旧工事は完成させる。平成17年11月末現在の進捗率は約90%(工事費ベース)である。
本復旧工事の一覧を表4-3-1に示す。
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表4-3-1 直轄国道における規制を伴う災害復旧工事一覧表(平成17年度) |
路線 |
番号 |
場 所 |
工事延長 |
距離標(kp) |
規制の種類 |
主な工種 |
8号 |
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見附市上新田(見附大橋) |
0.6km |
49.5〜50.1 |
車線規制 |
伸縮継手、舗装打換、BOX補修、地盤改良、支承補修 |
8号 |
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長岡市福島 |
0.8 |
56+0.0〜56+0.8 |
伸縮継手、舗装打換 |
8号 |
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長岡市喜多 |
1.6 |
64.2〜65.8 |
地盤改良、舗装打換、BOX補修、消パイ補修 |
8号 |
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長岡市関原 |
1.2 |
67.5〜68.7 |
舗装打換、消パイ補修、排水工補修 |
8号 |
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長岡市宮本 |
0.2 |
68.9〜69.1 |
片側交互通行 |
橋台補修、伸縮継手、舗装打換、ブロック積擁壁 |
8号 |
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長岡市宮本東方 |
0.5 |
69.5〜70.0 |
地盤改良、擁壁工、舗装打換 |
8号 |
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長岡市大積 |
0.9 |
73.4〜74.3 |
舗装打換 |
8号 |
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柏崎市北半田 |
0.1km |
92.3〜92.4 |
舗装打換、擁壁工、水路補修 |
8号 |
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柏崎市半田 |
0.6 |
92.7〜93.3 |
舗装打換 |
8号 |
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柏崎市笠島 |
0.1 |
102.4〜102.5 |
法枠工、鉄筋挿入工、植生工 |
17号 |
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魚沼市佐梨(新佐梨橋) |
0.1km |
246.4〜246.5 |
片側交互通行 |
支承取替、伸縮継手 |
17号 |
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魚沼市田戸 |
1.8 |
250.3〜252.1 |
舗装打換、ブロック積擁壁 |
17号 |
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魚沼市田戸(堀之内橋) |
0.2 |
250.3〜250.5 |
橋脚補修、支承取替、伸縮継手 |
17号 |
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魚沼市堀之内 |
1.3 |
252.4〜253.7 |
舗装打換 |
17号 |
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魚沼市下島 |
2.2 |
254.4〜256.6 |
法枠工、ブロック積擁壁、管渠工、補強土壁工、舗装打換 |
17号 |
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川口町和南津 |
0.3 |
256.9〜257.2 |
舗装打換、ブロック積擁壁、法枠工 |
17号 |
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川口町和南津(和南津橋) |
0.2 |
257.3〜257.5 |
対傾構・支承取替、橋台補修 |
17号 |
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川口町仏古田 |
0.3 |
257.5〜257.8 |
舗装打換、法枠工、ブロック積擁壁、縁石工 |
17号 |
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川口町中山 |
0.2 |
259.2〜259.4 |
舗装打換、側溝工、防護柵工 |
17号 |
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川口町前島 |
1.1 |
260.4〜261.5 |
舗装打換、防護柵、補強土壁工、法枠工、ブロック積擁壁 |
17号 |
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川口町貝之沢 |
0.6 |
261.8〜262.4 |
舗装打換、ブロック積擁壁 |
17号 |
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川口町牛ヶ島 |
0.2 |
262.4〜262.6 |
切土、法枠アンカー工、舗装打換 |
17号 |
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川口町落田 |
0.6 |
262.6〜263.2 |
舗装打換、抑止杭工 |
17号 |
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川口町相川 |
0.2 |
263.2〜263.4 |
盛土、舗装打換、法枠工、擁壁工 |
17号 |
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小千谷市上片貝 |
0.7 |
263.5〜264.2 |
舗装打換、ブロック積擁壁 |
17号 |
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小千谷坂の上 |
1.1 |
264.6〜265.7 |
盛土、舗装打換、情報BOX |
17号 |
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小千谷 生(小千谷トンネル) |
1.1 |
266.3〜267.4 |
クラック補修(注入・炭素繊維シート張) |
17号 |
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小千谷 生(小千谷高架橋) |
0.3 |
267.4〜267.7 |
支承取替、伸縮継手、橋脚補修 |
17号 |
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長岡市妙見(越の大橋) |
0.5km |
270.6〜271.1 |
支承取替、対傾構・横桁補修、橋脚補修(P1) |
17号 |
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長岡市妙見 |
1.6 |
271.6〜273.2 |
車線規制
(減少) |
舗装打換、側溝補修、消パイ補修 |
17号 |
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長岡市滝谷 |
1.2 |
273.3〜274.5 |
舗装打換 |
17号 |
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長岡市十日町(十日町高架橋) |
0.5 |
275.6〜276.1 |
支承取替、対傾構補修、伸縮継手、断面補修 |
17号 |
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長岡市十日町 |
1.1 |
275.6〜276.7 |
舗装打換、側溝補修、縁石補修、消パイ補修 |
17号 |
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長岡市片田 |
0.9 |
277.2〜278.1 |
舗装打換、縁石工 |
17号 |
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長岡市横枕 |
1.2 |
278.2〜279.4 |
舗装打換、防護柵、側溝補修 |
17号 |
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長岡市高畑 |
0.8 |
280.3〜281.1 |
舗装打換、防護柵、ブロック積擁壁 |
17号 |
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長岡市鉢伏 |
0.7 |
281.2〜281.9 |
舗装打換、ブロック積擁壁、消パイ補修 |
17号 |
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長岡市長倉 |
0.6 |
282.0〜282.6 |
地盤改良、BOX補修、舗装打換、伸縮継手 |
116号 |
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刈羽村正明寺 |
0.1km |
0.7〜0.8 |
車線規制
(減少) |
舗装打換、BOX補修、情報BOX |
116号 |
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刈羽村下高 |
0.1 |
1.3〜1.4 |
舗装打換、BOX補修 |
116号 |
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柏崎市田沢 |
0.1 |
11.9〜12.0 |
大型フトン籠工、植生工 |
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※1. |
平成16年度内本復旧完了箇所(和南津トンネル等)は除く。 |
※2. |
車線減少とは、主に片側2車線の走行車線を1車線に減少することをいう他、走行車線の路肩及び車線幅を狭めることをいう。 |
※3. |
片側交互通行とは、片側の走行車線を通行不能とし、信号機等により一定の間隔をもって交互に一方向の通行を実施することをいう。 |
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(2) |
路上工事の縮減 |
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復旧工事の施工にあたって、特に国道17号では、約39km間で通行規制を約1.4kmに1箇所の割合で行うことになるため、工事規制の頻繁な実施による交通渋滞等、道路利用者にとっては迷惑工事との見方が強まることが予想されたことから、通勤通学時間帯の工事禁止、夜間工事の実施、工事実施情報の提供等を行い路上工事のマネジメントを実施する。
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関係機関で連携し、具体的対策を立案。 |
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・ |
関係機関( 国交省、県、関係市町、県警、高速隊、J H ) |
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を交えた検討委員会を設置し、工事方法等について調整。
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具体的対策は、以下のとおり。 |
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・ |
車線規制に関わる工事は、原則夜間工事とする。 |
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・ |
日中工事を行う場合は、通勤時間帯は行わない。 |
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・ |
路上工事カレンダーを作成し、適切な※規制解除日を設定。 |
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(図4-3-2参照)
※交通量の多い日、イベントの日
(長岡花火:8月2〜3日、お盆:8月10〜17日) |
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・ |
外部評価型の路上工事マネジメントを展開。(例:道路モニター等) |
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・ |
事前情報提供の充実。(図4-3-3参照) |
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写真4-3-1 関係機関検討委員会の状況 |
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(H17.6.23開催) |
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図4-3-2 路上工事カレンダー(適切な規制解除日の設定) |
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図4-3-3 工事に関する様々な事前情報提供の実施 |
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(3) |
渋滞緩和緊急対策 |
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地震による土砂崩れにより長岡市妙見町の県道が不通となり、その影響で小千谷市から長岡市にかけての国道17号の交通量が被災前より約1万台増加し、渋滞が発生するようになった。そのため、警察と合同で平成17年5月26日、妙見堰交差点で長岡方向の直進車線数を2車線に増やし、国道側の青信号時間を長くするなどの対策をとった。さらに、信濃川左岸の高梨交差点においては、国道351号へ左折する専用レーンを設けた。その結果、小千谷市木津交差点から長岡市妙見堰交差点までの通過時間が17分短縮され、渋滞長も1km以上減少するなど渋滞緩和の効果が見られた。
対策箇所位置図を図4-3-4、妙見堰及び高梨交差点の対策内容を図4-3-5〜6、対策による効果を図4-3-7に示す。
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