はじめに

第1章
新潟県中越地震の概要
第2章
北陸地方整備局所管施設
等の被害及び応急復旧状況
第3章
様々な支援の取り組み
第4章
北陸地方整備局所管施設
等の本復旧及び復興
第5章
地震発生後の動き
第6章
地域への情報提供
第7章
参考資料



国土交通省
北陸地方整備局


第3章 様々な支援の取り組み

第7節/行方不明者の救出に係る技術支援
1.概 要
2.支援体制
3.支援内容
4.課題・留意事項


1  概  要
 新潟県中越地震を象徴する被害のひとつ、長岡市妙見町における大規模土砂崩落では、推定量10〜15万m3( 長さ200m、高さ50m、幅30m)の土砂が崩落し、現場を走る県道小千谷長岡線もろとも3台の車両を巻き込んだ。
発災から3日後の10月26日、崩落した土砂の中から行方不明になっていた小出町の母子3名が乗った車両が発見され、東京消防庁ハイパーレスキュー隊等が救出活動を開始した。
 しかし、余震が続く中での救出作業は、更なる土砂崩落の危険や人力による岩塊除去にも限界があり困難を極めた。そこで、北陸地方整備局では、新潟県知事からの要請により、無人化施工技術を用いた救出作業の支援を行った。
 10月27日未明の情報により整備局は体制を整え、同31日の正式要請で遠隔操縦式バックホウを含む災害対策用機械等を現地に配置した。整備局では、無人化施工技術を活用した作業を進めるため、(社)日本土木工業協会北陸支部に協力要請を行い、また国土交通省では、作業の安全を確保するため、独立行政法人土木研究所の担当官を現地に派遣した。

写真3-7-1 土砂崩落現場を上空から望む
写真3-7-1 土砂崩落現場を上空から望む

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