豊かな自然、美しい景観、歴史や文化を伝える川づくりが求められています。
 日本は、終戦後国土再建のため、早くて効率の良い方法での川づくりをせざるを得ませんでしたが、その結果、人々と川とのふれあいの機会が失われ、生き物たちにも悪い環境となってしまいました。
 今、水と緑の貴重な環境空間を子供たちに伝えるため、安全を第一にした上で、自然豊かな川づくりを行っています。

(下の写真と図面は、川の中を掘削し、洪水が流れやすくする河川改修を多自然川づくりに配慮して実施した事例です。)



 

 多自然川づくりとは、本来の自然の川の状態に近い形で河川改修を行うもので、洪水等に十分耐えられることを前提に、植物や小動物に優しい環境を作ったり、自然の風景に馴染んだ川づくりをすることです。
 そのため、人工材料(コンクリート、鉄等)をなるべく使わず、自然材料(木、石等)を活用することが多くなります。
 いろいろな材料(粗朶植物人工材料)を使った川づくりを紹介します。