１．まちづくりの必要性

• 国道８号の整備を単なる道路整備に終わらせるのではなく、その効果を最大限に活かすためには、道づくりと一体となったまちづくりが必要である。
• 既に商業の集積が見られる西島から中代の区間は、国道８号から加賀温泉郷への玄関口であり、既存の商業集積による賑わいがさらに高まり、集積がさらなる集積を呼ぶようなまちづくりを行えば、加賀市発展の起爆剤となることが期待される。

２．まちづくりの対象範囲

• 加賀温泉郷の玄関口となる、国道８号と片山津インターチェンジや加賀温泉駅と山代温泉地区をつなぐ県道片山津山代線が交差する「加茂交差点の周辺」が有力であり、大型観光施設や既存商業施設の集積状況から、庄跨道橋付近から中代交差点付近までをまちづくりの対象範囲と考える。

１）国道８号の中継拠点

• 計画地は、国道8号の起点：新潟から終点：京都（全長約570km）のほぼ中間に位置する。
• 国道8号における沿道商業施設集積地をみると、加賀市の前後では福井市と松任市・金沢市であり、加賀市と福井間は約30km、松任・金沢間は約40kmであり、加賀市はその中間地に位置する。（小松はＢＰ整備により市街地を迂回）
• 国道８号における「道の駅」は、石川県内には整備されておらず、最も近い「道の駅」は福井県の河野（南条郡河野村）と富山県のカモンパーク新湊（新湊市）である。→ドライバーの憩いの場の整備が求められる

２）加賀温泉郷の玄関口

• 加賀市をはじめ、県境を接する越前・加賀の１市５町は、古くから密接なかかわりをもっており、自由な交流・発展を目指した"みずといで湯の文化連邦"を形成している。
• 加賀温泉郷には年間約300万人近い観光客が訪れており、国道8号は加賀温泉郷に向かう観光客の玄関口となる。

３）加賀市の道路網の骨格軸

• 国道8号は、加賀市の道路網の骨格軸に位置づけられる。
• 計画地は、都市交流軸の片山津インター山代線と国道8号が交差する交通の要衝である。

４）加賀市の商業集積地

• 計画地は、その前後の状況から国道8号を利用した沿道土地利用が行える唯一の区間（平野部）である。（小松ＢＰは丘陵地に整備）
• 計画地は、大聖寺、山代、作見、動橋の中間に位置し、加賀市の商業施設（床面積）の約3割（33千�u／128千�u）を占める観光商業の拠点である。（集計した商業施設の床面積は、登記簿上の店舗の1階面積であり、併設されている作業所などを含む。母数は商業統計の小売業売場面積。）