- これらの成果をさらに発展させるため、平成7年4月には神岡宇宙素粒子研究施設となり、平成8年4月からはこれまでの施設より飛躍的に上回る性能を持つ大型水チェレンコフ宇宙素粒子観測装置「スーパーカミオカンデ」での観測が始まった。その後、平成10年6月に高山市で行われたニュートリノ物理学・宇宙物理学国際会議の場で、「ニュートリノに質量があることを確証」とスーパーカミオカンデの最新の研究成果を発表した。
- 平成13年6月に光電子増倍管破裂事故が発生して研究が一時中断し、その修復作業が急ピッチで進められる中、平成14年10月8日、スウェーデン王立科学アカデミーより小柴昌俊東京大学名誉教授のノーベル物理学賞受賞が発表された。その日は、ちょうど研究を一時中断していた「スーパーカミオカンデ」が部分観測可能となった日でもあった。

«スーパーカミオカンデの数値DATA»
- 高さ:40m、直径:40m
・・・13階建てのビルがすっぽり入る大きさ
- 中には5万トンの純水が入っていて、壁には1万1146個の高性能光センサーが張りめぐらされている。
- ちなみに、太陽で発生するニュートリノの数は、1秒間に1光個(1の後に0が32個つく数)であり、スーパーカミオカンデのところだけでも1秒間に5京個(5の後に0が16個つく数)のニュートリノが通り抜けている。
スーパーカミオカンデ →
(写真提供:東京大学宇宙線研究所)