クルマや人の移動が安全・快適に!
山間部を通過する現在の国道7号は急カーブ区間や急勾配があり、大型車や歩行者の通行にも注意することが多く、特に冬季は運転に気を使う道路となっています。
朝日温海道路が整備されることで、カーブや勾配の変化が少なく道路幅も確保されるため、市街地への通勤や買物など、毎日の運転が快適になります。
山北地区では、鶴岡市や関川村から通勤している人も多くいるため、通勤の利便性が高まることで、雇用を確保しやすくなることに期待しています。
※山北地区の電設資材メーカーヒアリング結果 (資料:H28年度日沿道沿線の地域活性化方策外検討業務)
図:日沿道 荒川胎内IC~朝日まほろばIC開通前後の平行する国道7号の死傷事故件数比較
※村上市十文字交差点~猿沢交差点の全線開通前3年、全線開通後2年の平均値
観光活性化のチャンス到来!
朝日温海道路周辺地域は、豊富な観光資源を持ちながらも交通利便性が低く、来訪しにくい状況です。
一方、「朝日みどりの里」や「あつみ温泉」では、日沿道の開通後に観光客が約8~9万人増加していることから、高速道路ネットワークの形成によって観光周遊の選択肢が広がるため、地域産業にとっては活性化の機会となります。
観光活性化に向けた新たな仕掛けづくりとして、豊富な自然を活かした体験観光を進め、瀬波温泉やまちなか観光と合わせて、村上市全域に観光客を呼び込みたいと考えています。
※村上市観光協会ヒアリング結果 (資料:H27年度日沿道沿線の地域活性化方策外検討業務)
図:日沿道開通後の観光入込客数
出典:新潟県観光入込客統計、山形県観光者数調査
ネットワークの信頼性が更に高まる!
国道7号では様々な資源や物が流通していますが、大雨・土砂崩れや越波等の災害、雪による立ち往生車両で通行止めが発生した際は、近くに代替路が無いことから物流やライフラインの供給に深刻な影響を与えてきました。(過去10年間で30回発生)
災害に強い安定した輸送ルートができることで、流通時間の短縮によるコスト縮減のほか、輸送中の破損や傷みが懸念される地域の特産品などを確実に搬送できます。
国道7号では蒲萄峠の土砂崩れがあった際、10数kmに渡ってトラックの列ができました。広域的な災害支援の面からも、日沿道の未開通区間の整備に期待しています。
※交流の館 八幡ヒアリング結果(資料:H27年度日沿道沿線の地域活性化方策外検討業務)
新たに4,000人の「安心」を確保!
村上市と鶴岡市の県境部には、救命救急センターまでの搬送に1時間以上かかるエリアが多く分布しています。
朝日温海道路の整備により、新たに4,000人が1時間搬送圏域に入るほか、救急車内での応急処置が安定することは患者の負担軽減につながり、救命率の向上が期待されます。
高齢化が進む集落にとって、近くにインターチェンジをつくることは大歓迎。「命のみち」となることに一番期待しています。
※大毎地域団体ヒアリング結果(資料:H28年度日沿道沿線の地域活性化方策外検討業務)