扇の要にあるのもは・・・
 〜松川流路工・第3号床固工〜

  
 さて次は・・・、

平川と同じく、もう一方の白馬村民を苦しめてきた川・松川です。

松川では今回、松川流路工の第3号床固工を見に行きました。

この床固工というのは、河床が土砂や水で削られないようにするために行うものですが、
松川ではその下流(姫川との合流地点から)から、護岸工や帯工と一緒に、整備を進めて
来ました。

その際に考えなくてはならなかったのが
環境になるべく優しく、景観にも溶け込んだ施設を作ることです。

今回はその中でも、魚に配慮した(すなわち魚の通り道・魚道です。)第3号床固工や
その付近の帯工、護岸工を見てきました。

では、皆さんご覧になって下さいm(_ _)m

 川の先に白く飛沫が立ってるところが第3号床固工の魚道です。

 ちょっと見にくいかもしれません。
そういえば下見のときの写真がありました(^o^)

こうやって緩やかな坂にすることによって魚が上流に行きやすくするのですね。
 会員の方も一生懸命に聞いてます。「アルプス紀行」を運営していく上で大変うれしいことです。

 答えているのは、姫川出張所長の清水所長です。


 姫川管内で、松本砂防事務所が事業を行っているのは、主に姫川の左支川です。
支川からの土砂を押さえることによって、本川に巨石や砂が行かないようにしているのですね(*^_^*)

●自然環境が生かされていて砂防工事という感じがありません。水辺公園というおだやかな感じがする、すばらしいと思います。
●川底の掘削を防ぐ床固工、帯工、川岸の浸食を防止する護岸工の組み合わせで川底や川岸が削られるのを防ぎ、洪水氾濫を防ぐなどの説明で現地をよく見て解ったし、自然の景観を損なうことなく魚道もあり、生き物にもやさしい。いろんな工夫をしてあり、何気なく見過ごしていた物に「はっ」とさせられた。
●白馬三山がきれいに見える場所としか知らず、自然環境との調和を目的とした流路工を知り、このように景観に配慮した整備に感心しました。
●姫川支流の松川は砂防の目的を果たしながら、自然環境保全を維持する自然と人の共生する快適空間づくりを目指した砂防施設の環境整備事業の先駆けだと感じた。
●自然にマッチした景観はほっとする憩いの場となっていて素晴らしかったです。魚道など生物に配慮した施工はこれからもいろいろな所で作ってほしいです。
●景観モデル事業とのこと。感銘いたしました。土木工事に常にこのような思想が反映されていたら、小さな日本、末代までも美しく残せるのではないかと思います。
●すばらしい公園だと思います。遊びながら、治水、砂防工事など勉強出来るところだと思いました。
●生き物や景観に配慮した砂防工事に質の高さを感じました。これからの事業の方向を示していますね。
●今までの土砂災害防止という機能一辺倒の取り組みから脱皮したという事において大いに評価できると思います。単にモデル事業で終わる事無く、新設はもとより既設のものでも順次新しい工法に変えていくことが砂防事業の一層の理解に繋がっていくのと思います。
●松川流路工は自然にマッチし、魚道などの保護に努めているとのこと。地域的なこともありますが、このような流路工は美しいと思いました。
●自然と人と構築物との調和が感じられた。自然石の利用はコンクリートより良いと思う。白馬より流れ出す土砂は無限大であるため河床より10メートル以上の地形に建物を造ることが安全性が高い。不便なところは安全大。便利なところは危険が大。
●地元の転石材を護岸工に利用して景観を損なわないように配慮されたのは、見事です。
●生態系に配慮し、自然の中で違和感なく、また、人々も水に親しめる流路工がとても美しかった。
●魚道とか自然とか調和がとれて見事な景観でした。こういう人工物ではなく、自然的な眺めが良い。