黒部川洪水浸水想定区域

  • 今回の洪水浸水想定区域の見直しは、平成27年に水防法が改正されたことを受け、従来公表してきた洪水浸水想定区域について、想定最大規模の降雨によるものへ拡充するものです。
  • こうした河川管理施設の計画規模を上回るような洪水に対しては、従来行ってきたハード対策と併せ、避難等のソフト対策の実施が更に重要となります。少なくとも命を守り、社会経済に対して壊滅的な被害が発生させない「減災」の観点で社会全体として取り組んでいくことが重要です。
  • なお、黒部河川事務所では、昨年の関東・東北豪雨の状況等も踏まえ、「黒部川大規模氾濫に関する減災対策協議会」を今年の5月13日に設置し、流域の関係機関と減災のための目標を共有した上で、対策に取り組んでいきます。詳しくは下記URLよりご確認下さい。
    http://www.hrr.mlit.go.jp/kurobe/bo_info/gensaitaisaku/index.html
新たなステージに対応した防災/減災のあり方

※「新たなステージに対応した防災/減災のあり方」(国土交通省、平成27年1月)より抜粋

洪水浸水想定区域図

▼洪水浸水想定区域とは
想定最大規模降雨(704mm/48時間)によって破堤又は溢水した場合に、その氾濫水により浸水することが想定される区域。
▼家屋倒壊氾濫想定区域とは
家屋倒壊等氾濫想定区域は、想定最大規模降雨が生起し、洪水時に家屋が流出・倒壊するおそれがある範囲。なお、その要因から、洪水氾濫によるものと河岸侵食によるものの2つがある。
▼浸水継続時間とは
浸水継続時間は、氾濫水到達後、一定の浸水深(50㎝)に達してからその浸水深を下回るまでの時間。
黒部川流域図

黒部川での洪水による影響範囲


  • 想定最大規模


  • 計画規模


  • 浸水継続時間


  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(氾濫流)


  • 家屋倒壊等氾濫想定区域(河岸侵食)

参考情報図について

急流河川では、氾濫域の地形勾配も急であり、氾濫水は大きなエネルギーをもち、流速が速くなるといった特有の氾濫現象が生じることから、氾濫による被害が大きくなる可能性があります。
そのため、避難場所・避難ルート等をより迅速、的確に判断する必要があり、それに必要な情報として併せて公表するものです。

▼氾濫流の最短到達時間想定図とは
浸水想定区域図(想定最大規模)と同様の想定計算を行い、各々の破堤箇所が単独で破堤した場合に、浸水が想定される各地点におけるはん濫開始からはん濫水が到達する時間を求め、これらを重ね合わせて最短となる到達時間を示した図です。
▼氾濫流の最大流速想定図とは
浸水想定区域図(想定最大規模)と同様の想定計算を行い、各々の破堤箇所が単独で破堤した場合に、浸水が想定される各地点における最大の流速を求め、これらを重ね合わせて最大となる流速を示した図です。

  • 氾濫流の最短到達時間想定図(想定最大規模)


  • 氾濫流の最大流速想定図(想定最大規模)

前回公表(H16.5)の浸水想定区域図はこちら