白山砂防女性特派員

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  第5回
平成15年3月13日(月曜日)

●ブナオ山観察舎見学

●講師● 田中 実 氏(白山自然保護センター、ブナオ山観察舎)

●白山地域の動植物に関する学習会

●講師●

上馬 康生 氏(白山自然保護センター)

尾口村 ブナオ山観察舎、総合センター北竜会館

特派員参加人数 15名



晴天の山毛欅尾山

 白山砂防女性特派員第5回目になる活動は、白山麓は尾口村尾添のブナオ山観察舎での自然観察会と、白山の自然と動物の生態についての専門家を招いての学習会となりました。

 暦の上では春なのにまだまだたくさん雪のある現地でしたが、当日は見事な晴天で、早朝に薄く積もった雪が山々を真っ白に染めていて素晴らしい眺めでした。

 雪道を少し歩いて観察舎につくと、設置されている望遠鏡で動物を探すことに皆熱中してしまいました。約1時間の観察時間の間に、ニホンカモシカが一頭、木の枝の皮を食べているところを観察できました。カモシカも、肉眼で見ると雪の斜面を少しずつ移動する黒い点にしか見えないのですが、観察舎職員の田中実先生は簡単に発見なさっており、特派員からは驚きの声があがっていました。



 田中先生からはブナオ山や白山における野生動物の保護と調査についてのお話もありました。ブナオ山観察舎については知ってはいるが行ったことのない特派員が多く、今回の観察会はよい機会になったようです。



 午後からは白山自然保護センターの上馬康生先生による、白山の自然と、クマタカ・イヌワシを中心とした動物の生態についての学習会でした。

 白山の写真集を何冊も出しておられる上馬先生ご自身が撮影された、白山の風景や高山植物、動物の美しい写真スライドにあわせて解説がありました。
 イヌワシは県鳥にもなっている鳥ですが、皆あまりくわしいことを知らず、その生態には驚くことがたくさんありました。特に、真冬に営巣・産卵することは意外でした。また近年は繁殖の成功率が下がってきており、若い鳥の数が減ってきているとのことでした。
 特派員から質問のあった、白山地域で猿が増え続けていることの原因が主に人間にあるというお話や、尾口村以西に猿がいるのに、白峰村には猿がいないわけなどのお話もおもしろく、人間の生活が野生動物に及ぼす影響について考えさせられることがたくさんありました。


 最後に今後の特派員活動についての意見交換会がありました。これまでの意見やアンケートの結果などを総合して、「ホームページの作成」「何かについて調べる」「イベントを計画」の3グループに分かれての活動となりました。

 話し合いの結果、ホームページ作成班ではこれまでの活動をまとめてホームページで発表する、何かについて調べる班では魚道と砂防堰堤について調査する、イベント計画班では、白峰村太田のトチノキ観察会や、白山砂防現場見学会、白山清掃登山、砂防目的の植樹イベントなどのアイデアが出されました。

 グループ活動は短い時間でしたが、活発に意見が交わされ、これからの活動にますます期待が高まりました。





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