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鶴来緑化懇談会

2 道路緑化の現状と課題

1)植樹帯の確保
沿道の環境整備が近年特に重要視されてきたとはいえ、現実には限られた予算のなかで十分な用地確保が困難である。また一般的な植樹帯にしても、民有地と隣接する狭小な植栽幅のなかで、自然植生に配慮した緑被率の高い植栽方法は技術的にも管理的にもかなりの問題がある。
2)地形上の制約
地形が複雑に変化する我が国においては、道路建設に伴い急勾配の法面が多く発生する。
これら法面は、沿道景観および自然環境の観点から重要な緑地となるべきところであるが、一般的には外来種の草類による種子吹き付けで緑化された単調な法面が多く、今後は地域の自然環境に調和した緑化方法が求められる。
3)管理費の制約
少子・高齢化に伴うこれからの人口構成を背景とした限られた財源を有効活用するために、今後ますます管理費の節減が求められようとしている。このような状況下で、低コストおよび省力化を図りながら、かつ良好な沿道環境が保てる緑地のあり方が問われている。
4)自然環境の保全
道路緑化が地域の自然環境および自然景観に与える影響は大きい。とくに、連続性を有する緑地形態は地域の貴重な緑のネットワークを形成し、地域のイメージを決定づけるシンボル的空間ともなりうる。今後はこれら緑地が、周辺の自然環境と調和した地域固有の道路緑化が求められる。

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