平成9年12月に地球温暖化防止京都会議が開催され、我が国としては今後、各方面で地球温暖化対策が求められ、その一環として二酸化炭素等の温室効果ガスの排出削減や、樹木緑化による炭素固定化が叫ばれているところである。
また一方で、我が国の人口構成は少子・高齢化傾向にあり25年後の平成37年には4人に1人が高齢者の高齢社会を迎えることが確実であり、今後の社会資本整備のあり方については、管理コストを含めた真剣な検討が求められているところでもある。
このような状況下において、道路緑化に関しては、以前から植樹帯や法面等の様々なところで、 高木、低木、草花等が植栽されてきたが、今後はこれまでの人工的かつ画一的な方法だけでなく地域固有の自然植生を活かした道路緑化のあり方が重要になってきている。
本計画は、このような状況を踏まえ石川県における地域固有の植生を活かした道路緑化のあり方を検討するものである。