平成24年10月15日(月)9:20〜15:30にかけて、庄川・小矢部川地区安全対策協議会現場研修会を実施しました。
現場研修会は会員相互の安全管理の向上に向けた先進事例の視察や近隣事務所の現場見学により見識を広めるため毎年この時期に実施しています。当日は秋晴れの好天の下、会員25名で金沢河川国道事務所で実施している梯川の改修工事を午前中見学してきました。また、午後からは高岡市福岡総合文化センターに移動し、高岡地域道路安全対策協議会と合同による安全講習会を開催ました。
梯川改修工事は、小松地区と川辺地区で集中的に実施されており、特に小松地区の改修においては、国指定重要文化財の「小松天満宮」を輪中方式により現在の位置に残すための工事が実施されており、平成27年度内に小松地区改修を完了させるとの説明がありました。
【小松天満宮を移設できない理由】
小松天満宮は前田家の祖菅原道真公を祭る北野天満宮を4分の1に縮尺して建てらています。造営されている位置は、金沢城にとって鬼門と言われる方位線上で、加賀藩の重要な守護神とされていました。このため、現代においても移設をすることは許されないこととされています。
午後から開催された安全講習会では、NPO法人全日本ヘリコプター協議会理事長橋本浩二氏を講師に招き、「〜空から支援!あのとき、被災地で起こっていたこと〜」と題して、3.11東日本大震災において国交省航空局の許可を得て、3月19日から日本で初めて民間ヘリコプターが組織だって被災地での物資輸送・人員輸送(医師・看護士)を行った経緯、支援状況、支援時の安全管理について講演を頂きました。
今回の研修会では、国指定重要文化財を保存しながら進められている河川改修事業の状況を確認することができましたし、東日本大震災の支援活動に民間ヘリコプターが活躍していたことを知ることができ、大変有意義な一日となりました。
橋本氏が講演の最後に話された支援時の安全管理の内容については、土木工事の現場にも共通する内容であり大変参考になりました。
梯川の改修工事について説明を頂きました小松出張所椿下技術係長様、NPO法人全日本ヘリコプター協議会橋本理事長様、有り難う御座いました。
現場研修会に参加された会員の皆さん、安全管理の徹底を図り、無事故で工事・作業を完了するようお願いします。
○http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/mb2_jigyo/river/index.html
○http://www.hcj.or.jp/hcj-link.html