平成25年8月1日にネパールの土木担当の国家公務員9名が常願寺川を現地見学しました。独立行政法人国際協力機構(JICA)の研修プログラムにて実施されたものです。
本研修において、常願寺川の治水・災害の歴史や、常願寺川の現在の課題、現在取り組んでいる新しい急流河川対策について、調査第一課長が説明しました。
ネパールの財政・社会事情から、巨石と現地発生材を活用した自然に優しい安価な新しい急流河川対策について、ネパールでの現地適用を含め、活発な議論が行われました。本工法は洪水の主流を堤防から河道中央に滑らかに導き、急流河川の強大なエネルギーから堤防を守るものであり、当日は直前の降雨により、通常よりも水位が高く、流速が早い状況であり、より本工法の効果も実感してもらうことができました。
また、大場の大転石では過去の天然ダムによる災害の大きさを実感してもらい、天井川や史跡佐々堤の見学により河床変動が大きく、巨大水制等の治水上様々な工夫・対策を実施してきていることを理解してもらいました。
引き続き、洪水から地域の安全・安心を確保するための対策を推進していきます。