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かわの情報

委員会・ワークショップ

庄川扇状地水環境検討委員会(H13.9.28〜H16.2.24)

第2回 庄川扇状地水環境検討委員会 議事要旨

●開催要件
○開催日時  平成13年11月29日(木) 14:30〜16:30
  ○会■■  富山市於、「高志会館」2F華月の間
  ○出 席 者  
  ■■委員長  榧根勇 筑波大学名誉教授、愛知大学教授(水文学)
  ■■  佐竹洋 富山大学教授(地球化学)
     佐藤芳徳 上越教育大学教授(自然地理学)
     藤縄克之 信州大学教授(地下水学)
     (欠席 吉岡龍馬 富山県立大学短期大学部長(地球化学))
  ■■事務局  北陸地方整備局 富山工事事務所
     久保田富山工事事務所長、前川富山工事事務所副所長
     石川調査第1課長、大角河川計画係長
●結■■
1地下水流動について
  扇状地の地下水は、降水による自然涵養の他、庄川の伏没や水田灌漑水の地下浸透により涵養された後、全体として小矢部川に向かって流動している状況にあるが、特に水田からの地下浸透の影響が大きい。
  2地下水の動態について
    扇状地の地下水は、長期的には下流域で上昇(古城公園より北側)、中〜上流域では低下傾向が見られ、こうした動態の変化をモニタリングするための地下水観測を今後も継続する。
  3地下水シミュレーションについて
    地下水シミュレーションによる水循環の定量化を進めるとともに、評価精度を高めるに必要な調査・検討を実施していく。
  4課題
    今後は、委員会で審議された「今後の地下水調査計画」に基づき調査を継続実施する。計画水収支や地下水シミュレーションの妥当性を検証するために、関連するデータを地域別、帯水層別、期別、用途別といった観点に立って充実させる。
●議事要旨
1庄川扇状地地下水調査について
 
○事 務 局 : 資料-2およびパワーポイントで説明
○審議結果: 調査方針並びに調査項目・内容について、事務局案通り了承された。
  2資料調査の結果概要について
   
○事 務 局 : 資料-2およびパワーポイントで説明
    ○審議結果:
   
(委員)
  実蒸発散量を可能蒸発散量の6割としているが何か根拠があるのか。
  (事務局)
    一般的に実蒸発散量/可能蒸発散量は6〜7割とされておりそれを根拠とした。
  (委員)
    図2-10は減水深の大小が識別出来るようグラデーションし、地域的な特性について整理すると良い
  (事務局)
    指摘の通り図及びコメントを修正・加筆する。
  3現地調査結果の中間報告について
   
○事 務 局 : 資料-2およびパワーポイントで説明
    ○審議結果:
   
(委員)
  口径の大きな井戸(1000mm以上)の分布位置はどうなっているか。透水性の違いを反映したものかもしれない。
  (事務局)
    工業用井戸で口径が大きい傾向があるが、詳細に整理・分析してみたい。
  (委員)
    水温の分布は地下水の流動を考える上で重要な指標となる。使用していない井戸で深度方向に水温測定を連続的に行い、これを周辺地域の指標としてはどうか。
  (事務局)
    実施する方向で検討する。
  (委員)
    電気伝導度の分布は減水深の影響と関連づけて評価してはどうか。
    小矢部川流域で電気伝導度が高いのは単に塩水遡上の影響だけではないかもしれない。小矢部川の水質を以前調査した結果、塩素イオン以外に炭酸イオンが等が含まれるため電気伝導度が高くなる傾向があった。この点を踏まえて水質的な調査をした方が良い。
  (事務局)
    具体的な調査計画を検討し再度相談させて頂く。
  (委員)
    感潮河川では浅部と深部の流速分布が異なるので流量観測に当って留意する必要がある。
  (事務局)
    今回の観測では明らかな感潮区間は除外したが、指摘事項については十分留意したい。
  (事務局による補足説明)
    資料-2 3.2(2)の7の記述に「10m以上の水位低下」とあるが、これは単に2つの等高線の重なりから述べたものであり、上流域での地下水位低下傾向としては1〜2mと理解している。今後とも継続的に調査していきたい。
  4地下水流動機構解明の中間報告について
   
○事 務 局 : 資料-2およびパワーポイントで説明
    ○審議結果:
   
(委員)
  水収支を「m3/sec」で表現するのはあまり適切ではない。河川流量と容易に比較できるためわかりやすいが、数字の取り扱いに注意を要する。年間を通した量(平均値でも良い)として示す方がよい。
    地下水シミュレーションの向かい方としては水収支でチェックするのが望ましく、また実際の観測データをどのように結びつけるかが重要である。
  (事務局)
    了解した。
  (委員)
    地下水区「1〜3」と「4〜5」では地質を含めた地下水条件が異なるので、モデル化に当っては区別した方が良いのではないか。
  (事務局)
    了解した。
  (委員)
    水田からの浸透量は期別を考慮しているのか。
  (事務局)
    期別の減水深データはあるが、ここでは平均値で評価した。
  5中間報告のまとめについて
   
○事 務 局 : 資料-2およびパワーポイントで説明
    ○審議結果:
   
(委員)
  資料を公開する際には、扇頂部、扇端部など適切な用語を用いること。
  (事務局)
    チェックして、統一した用語の使用に留意する。
  6総括
   
(委員)
  最終的なまとめの方向としては、実際の指針に使えるようなまとめ方をするのが良い。(地元の人が使えるような)
    「自然の状態」と「人間の影響」という2つの視点から検討することが必要である。
  7第3回委員会について
   
(事務局)
  次回委員会は3月下旬に開催予定である。

 
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