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前回に引き続き、総合学習のスタート直前の3月に行った「総合学習の時間に関するアンケート調査」の結果をご紹介します。(調査時期:平成14年3月、回答:北陸地域の小学校307校) |
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高学年になるにつれて生徒の意見でテーマを決定 |
3年生では「先生が決めて生徒に提示する」が過半数を超えたのに対して、4年生では「いくつかのテーマから生徒と一緒に決める」が最も多く、6年生では「テーマを用意するが、生徒の意見を尊重して決める」が4割を超えています。学年があがるにつれて生徒自身の「気づき」や「疑問」「選択」を導き出し、尊重しようという考え方が読みとれます。 |
1.テーマの設定方法(n=307)
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総合学習のテーマには「地域」との関わりを重視 |
学習テーマで重視する点として、「地域の個性や特色に気づいたり知ったりするのに有効なテーマ」をあげる先生が9割近くを占めました。また、「最も重視すること」
でも過半数の支持を得ており、小学校の総合学習においては「地域学習」は必須テーマのようです。 |
2.設定するテーマに関して重視する点(n=307)
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授業が進むにつれて変化する「生き物」のような総合学習 |
同じテーマでスタートしても、授業が進むにつれて子どもたちの興味や関心とともに
学習内容は細分化し、学びの場や手法、生徒の関心や疑問が異なってくることが予想されます。そうした場合の対処方法については、「関心や興味ごとに異なる学習を認める」が約半数、「班単位ぐらいに集約してそれぞれ異なる学習を行う」が4割となっています。 |
3.班や個人によって興味や関心が異なってきた場合の対処(n=307)
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初めての試みだけに先生方の不安も様々 |
総合学習に関して、不安に感じていることは何かという質問では、「子どもたちの評価方法」や「学習意欲を維持できるか」といった、新しい教育課程であることに伴う不安が上位を占めています。次いで、「実際に学習を展開する段階での事故やトラブル」「生徒間の格差の発生」
といった問題への不安が続いています。やはり初めての試みだけに、不安は様々のようです。 |
4.「総合学習」に関して不安に感じていること(n=307)
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