平成28年度 姫川・関川総合水防演習が
開催されました。
出水期を迎えるにあたり、姫川・関川流域を洪水から守るため、関係機関の総力を結集し、水防技術の向上を図るとともに、昨年12月に策定した「水防災意識社会再構築ビジョン」も踏まえ、地域社会における水防の重要性の認識を高めることを目的とし、関係機関のほか災害協力団体や地域住民の参加した総合的、実践的な訓練として、姫川・関川総合水防演習を実施しました。
■ 開催日時 平成28年5月21日(土) 8:30~12:50
■ 実施場所 姫川右岸(新潟県糸魚川市寺島地先)
■ 実施した演習
水防工法訓練、湛水排除訓練、土砂災害調査訓練、避難訓練、救助訓練 他
■ 参加機関 59機関(主催4機関、参加機関55機関)
■ 参 加 者 野村水管理・国土保全局次長(国土交通大臣代理)、寺田新潟県副知事、
米田糸魚川市長、入村妙高市長、松本小谷村長をはじめとする約2,600人
(来賓及び一般見学者含む)
総合水防演習のポイント
○消防団による姫川・関川の流域特性にあった、水防工法の実施
○7.11水害の洪水規模を想定した、関係機関が一体になった
洪水タイムラインに基づく実践的訓練
○関東・東北豪雨を踏まえ、洪水氾濫からの住民避難及び救難・救助訓練○地域防災力向上のための地域住民、地域企業の参加による訓練
開会式の様子
約1,300名が演習に参加
消防団による流域の特性にあった実践的な水防工法の実施
■水防工法訓練
木流し工【侵食対策】
立蛇籠工【侵食対策】
シート張り工【侵食・漏水対策】
T型マット工【侵食・漏水対策】
月の輪工【漏水対策】
川倉工【侵食対策】
積み土のう工【越水対策】
改良積み土のう工【越水対策】
関係機関が一体になった洪水タイムラインに基づく実践的訓練の実施
北陸地整河川部・松本砂防事務所による土砂災害を想定したTEC-FORCE隊出動訓練
高田河川国道事務所による国道8号線通行規制・
道路啓開訓練
土砂災害の発生を想定した陸上自衛隊による救援物資搬送(大型輸送ヘリ、高機動車)
ブロック投入工による
応急復旧訓練
港湾業務艇「あさひ」による漂流物調査
無人バックホウによる
流木撤去作業
救援物資輸送訓練
国土交通省排水ポンプ車と糸魚川市消防本部の放水車による大規模火災消火訓練
陸上自衛隊第2普通科連隊と糸魚川赤十字奉仕団による 野外炊飯・炊き出し訓練
地域住民の参加による実践的訓練
寺島地区・上刈自主防災会による自衛水防活動 (三角水のう、土のう積み)
関東・東北豪雨を踏まえ、洪水氾濫からの住民避難及び救難・救助訓練
ヘリによる水難者の吊り上げ 救助訓練(新潟県消防防災 航空隊・海上保安本部)
糸魚川市消防本部と日本赤十字社新潟県支部による ロープブリッジによる救助、搬送、応急手当訓練
姫川流域地区住民による
住民避難訓練
情報発信及び展示・体験コーナー
奴奈川郷太鼓連盟の演奏によるオープニングセレモニー
上越教育大学 山縣教授による
防災出前講座
BSNラジオの現地生放送
■体験コーナー
土のうつくり体験
地震体験
豪雨体験
流速体験
■展示コーナー
たくさんの展示ブースがあり、来場者に大人気
災害対策機械の展示(照明車)