高田河川国道事務所工事安全対策協議会
「建設労働災害防止大会」で無事故・無災害を誓う
高田河川国道事務所工事安全対策協議会は、9月16日、能生マリンドリームで、「建設労働災害防止大会」を開催しました。
この大会は、北陸地方整備局が毎年9月第4週を「建設労働災害防止週間」と位置づけ、この活動の一環として、発注者・受注者が安全管理の原点に立ち返り、工事現場における労働災害の撲滅を図ることを目的に行われたものです。
工事受注者、監督支援業務担当技術者、職員、安全協議会役員など、約130人が参加、安全への意識を再確認するとともに、労働災害のない安全で安心して働ける職場環境の形成を目指して邁進することを確認しました。
蘆屋会長(事務所長)は、「地整管内事故は、8月末現在58件、昨年同時期の62件から若干下回っているものの、労働災害が18件、公衆災害が40件有り、公衆災害は昨年の28件を大きく上回っている。事務所管内でも重機との接触による労災事故があった。これから天候の悪い時期を迎えるが、これまで以上に気を引き締めて工事を進めていただきたい。」と挨拶を兼ね述べました。
【来賓】上越労働基準監督署 久川安全衛生課長
久川安全衛生課長様から、上越労働基準監督署管内の労働災害発生状況、斜面崩壊による労働災害の防止に関するガイドラインの概要、今年8月に公布されたのり面保護工事などいわゆる「ロープ高所作業」の説明がありました。
また、斜面崩壊による労働災害の防止に関するガイドラインにおける、日常点検表、変状時点検表、異常時対応シート、設計・施工段階別点検表など、話していただきました。
【来賓】妙高警察署 大島交通課長
大島交通課長様から特別に作っていただいた、高田河川国道事務所管内における国道8号、18号関係3警察署(上越、妙高、糸魚川)における交通事故の集計と、事故分析結果を話していただきました。
【講演】「不当要求事項に対する対応要領について」
上越警察署加藤刑事第二課長
加藤刑事第二課長様から、不当要求事項に対する対応について講演をいただきました。指定暴力団「山口組」の最近の状況、企業対象暴力、行政対象暴力などの話があり、平素の準備として、「①トップ自らが、「不当な要求には絶対応じない」という基本方針と姿勢を示し、毅然とした職場を構築、②あらかじめ対応責任者、対応マニュアルを定め、対応時の記録を取っておく、③悩まずに困ったことは、直ぐ警察に相談する。」いつも警察にいるので相談に来て下さいとユーモアある話がありました。
労働災害を防止する重要なものは「知識」
労働災害防止大会閉会の挨拶を行った西田副会長(西田建設(株)代表取締役)は、「労働災害を防止する要因で重要なものは「知識」、実際に自分自身の体で感じて得られる「経験による知識」と、本日のような大会や講習会等のように耳で聞いて、目で見て得られる「学習による知識」がある。
労働災害の場合、「経験による知識」では体に損傷を受けることになる。「学習による知識」が重要である。
多くの人達を動かす現場代理人さんは、本日の大会で得られた知識を現場の皆さんに伝え、災害防止を図っていただきたい。平成27年度も残り6か月、当協議会の目的は、総合的な計画のもと、工事の安全施工、労働者の安全衛生、第三者の安全を確保し、工事の円滑な遂行に寄与することにある。本日の大会で得た知識を活かし、残りの6か月、事故のないよう工事を進めていただきたい。」と大会を締めくくりました。