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気象データ 水文データ(信濃川下流) 記録写真(信濃川下流)

最高水位・流量帝石橋における最高水位および流量)
項目 信濃川下流・帝石橋地点
最高水位 1.47m
最大流量 1,488m3/s
生起時間 5日0時
※帝石橋観測所水位流量成果(北陸地方建設局)より作成
 
被害状況
床上浸水(内水氾濫等)(戸) 1,389
床下浸水(内水氾濫等)(戸) 8,159
農地冠水(内水氾濫等)(ha) 41,731
宅地冠水(内水氾濫等)(ha) 1,831
一般資産等被害(千円) 17,500,479

被害概況
 上流の刈谷田川、加茂川、能代川などの各支川流域でも8月4日の朝方に最多3時間雨量を記録した。このため、保明新田観測所及び臼井橋観測所、新酒屋観測所で、それぞれ警戒水位を超えた。直轄区間内では、水制工破損・流失、河岸欠損などで計3ケ所の河川災害が発生した。また、右支川刈谷田川でも新潟県の基準観測所である刈谷田川大堰で警戒水位を大幅に超えた。これにより、河川欠損など1ケ所の河川災害が発生した。

トピックス
 8月4日の新潟市の豪雨は日最大60分間雨量97mm、日降水量265mmという、新潟地方気象台が観測を開始して以来113年ではじめての歴史的降雨であった。しかもこの雨は新潟市周辺の局地的集中豪雨で、異常気象というよりも、異常な現象と表現した方が適当と思われる。
 この集中豪雨の原因として、例年と比べオホーツク高気圧の勢力が強く、太平洋高気圧の張り出しが弱かったため、梅雨前線が長期間、日本海から北陸地方付近に停滞した。また台湾付近には台風があり、台風から湿った空気が補給された。
 梅雨前線付近で10km規模の積乱雲が発生し、佐渡沖から新潟市、安田町方面へと進んだ。以上の条件に加え、長時間新潟県に梅雨前線が停滞し、異常な降水量となった。平年に比べて日照時間が少なかったことも梅雨前線の停滞が原因と思われる。
 
ハイドログラフ(8月3日〜7日の水位および時間雨量変化グラフ)