
はじめに
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第1章
新潟県中越地震の概要
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第2章
北陸地方整備局所管施設
等の被害及び応急復旧状況
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第3章
様々な支援の取り組み
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第4章
北陸地方整備局所管施設
等の本復旧及び復興
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第5章
地震発生後の動き
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第6章
地域への情報提供
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第7章
参考資料
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国土交通省
北陸地方整備局 |
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第2章 北陸地方整備局所管施設等の被災及び応急復旧状況 |
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第1節/河川施設 |
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4 |
その他 |
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(1) |
長岡市水道への供給 |
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台風24号が接近し、出水となる可能性があったことから、妙見堰ゲートを全開した。このため堰の貯水位が下がり、長岡市水道の取水が十分出来なくなった。
そこで、堰下流約700mの浄水場に近い地点から、3台の排水ポンプ車、21台の水中ポンプで最大約3,400m3/hを信濃川から浄水場に直接くみ上げた。この作業は、10月24日から11月1日まで24時間体制で実施し、長岡市水道への影響を回避した。
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(2) |
電力や消流雪溝の用水確保及び農業用水の取水期間調整 |
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JR東日本の信濃川3発電所や農業用の川西ダムなどが損傷したため、損傷工作物の安全が確保されるまで、取水及び貯留の停止を指示した。このため、JR宮中ダムからの取水により供給されている十日町市及び小千谷市の流雪溝用水などの確保が緊急の課題となった。そこで、市民生活への影響を最小限に抑えるべく、JRの復旧工事、施設完成後の安全確認などの河川法に関する手続きを迅速に行い、平成16年12月17日に、十日町市及び小千谷市の流雪溝用水取水停止を解除した。これにより、両市で約200haの地域の流雪溝用水の供給が可能となり、19年ぶりの大雪への影響を最小限に抑えることができた。なお、平成17年12月1日現在、JR東日本には復旧工事を行っている3箇所の調整池に貯水しない範囲での取水(最大125m3/s)による発電を許可している(被災していなければ最大317m3/s)。
農地や用排水路が被害を受けて田植えが遅れたため、農業用水の取水期間の延長の要望があった農地に関し、「信濃川中流域水利用情報連絡会」を開催して、最長16日間の取水期間の延長を行った。
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写真2-1-23 |
「信濃川中流域水利用情報連絡会」の開催状況 |
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(3) |
転落車両の撤去 |
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妙見地先の土砂崩落により信濃川に転落した大型トラックと他4台の車両を、融雪後の平成17年6月9日〜10日にかけて撤去した。
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写真2-1-24 土砂崩落で転落した車両(妙見堰上流右岸) |
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