天気図1
天気図2
  雪と北陸

日本の国土の面積の約6割は、雪がつもる地域です。北陸をはじめ、東北、北海道、山陰地方などの日本海側がその地域となっており、これらの地域では、雪が人々の暮らしに様々な影響を与えてきました。なぜ、日本海側に雪が降るのかというと、毎年冬になると大陸からやってくる冷たい季節風が暖かい日本海から熱と水蒸気を受けて雪雲を作り、脊りょう山脈によって上昇して、日本海側に雪を降らせ、太平洋側には雪を降らせた後のからっ風となって好天がもたらされるというものです。日本海側に降る雪も、雪の振り方は一様ではなく、山間部に多く降るときを「山雪型」、海岸や平野部に多く降る時を、「里雪型」と言います。

前者は、冷たい季節風がまともに山にぶつかって上昇気流を起こし、多量の雪を山間部に降らせる物で、後者は、季節風が、一時的に弱まったり、西風になったときに、海岸や、平野部で雪が降りやすくなり、上空の寒気が日本海を南下して居座ったり、小さな低気圧が発生した場合に、とくに強く降ります。

日本では、日本海側の各地、また世界的に見ても、雪の降るところはたくさんありますが、北陸地方のように、圧倒的に量が多く、またそういう地域でおおくの人々がすんでいるところはないでしょう。それだけに生活や交通の確保は重要な問題です。降雪、積雪の記録は山岳地帯のものが最大ですが、人々の住んでいるところでの記録は、ほとんどが北陸地方に集中しています。また、北陸の雪は、量が多いことに加えて、降雪日数の多いことも特徴の一つです。12月〜2月の月平均降雪日数は、新潟、高田では19日、富山で16日、金沢で15日と月の半分以上の日が降雪日となっています。


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