梓川水系の魚道
○魚道機能の評価
 魚道の機能を評価するために、魚道の下流側へ標識イワナを放流し、魚道を遡上した個体を上流側に設置した定置網で捕獲したり、電気ショッカー・投網で捕獲したりする遡上調査を行いました。
 調査は、平成16年6〜7月(非産卵期)と9〜10月(産卵期)の2回、奈川5基、大寄合川4基、栃洞沢1基、波田黒川2基、合計12基の魚道で行いました。

標識イワナ
定置網 電気ショッカー 投網




 第1回および第2回調査の結果、すべての魚道で標識イワナの遡上が確認されました。また、多くの魚道で標識イワナとともに河川に棲むイワナの遡上も確認されました。そのため、すべての魚道はイワナの遡上が可能であることがわかりました。ただし、落差がやや大きかったり流速がやや速かったりするなどの理由により、やや遡上しにくい魚道もあることがわかりました。
 イワナは、産卵のために河川を遡上することが知られていますが、第1回調査の結果のとおり非産卵期であっても遡上することが確認されました。今後は、この調査結果をもとに、魚類の遡上しやすい魚道の整備をさらに進めていきます。




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