北陸地方の建設リサイクルの概要
建設工事現場から搬出される建設副産物※1)について、その総量・再利用の状況等を調査し、建設副産物実態調査結果として取りまとめた。
北陸地方の建設副産物の最資源化等率※2)は、アスファルト塊及びコンクリート塊はそれぞれ99%、98%とリサイクルシステムが確立しているが、建設汚泥及び建設発生木材のリサイクルは十分でないため、今後、重点的な取り組みが必要である。
北陸地域(新潟県、富山県、石川県)の調査結果概要
1.排出量の動向
@リサイクルの積極的な取組により最終処分量が7割減少
(109万トン減少)
A建設発生土の排出量は発生土の有効利用等により4割減少
2.リサイクルの状況
@建設廃棄物全体の最資源化等率は90%を達成
・排出量の8割を占めるアスファルト・コンクリート塊、コンクリート塊のリサイクル率は、それぞれ99%、98%とほぼリサイクルシステムが確立している。
・建設汚泥と建設発生木材の発生抑制は進んだものの再利用の面では十分でないため、今後の建設副産物対策の最重点課題として取組んで行く必要がある。
※1)建設副産物 :建設廃棄物(コンクリート塊、建設発生木材など)及び建設発生土(建設工事の際に搬出される土)の総称。
※2)最資源化等率:建設廃棄物として排出された量に対する、最資源化及び縮減された量と工事間利用された量の合計の割合。なお、最資源化等とは、最資源化及び縮減のこと。
A建設工事における建設発生土の有効利用率は13ポイントアップの43パーセント
今後、工事の標準化等と組み合わせ計画的な運用を図ることにより、建設発生土の利用を促進する。