(委 員) |
出し平ダム貯水池底質の全リンが上昇傾向にもあるように見受けられる。
ダム貯水池の富栄養化の観点から、このリンの上昇傾向に対応した調査を実施する計画はあるのか。 |
(事務局) |
黒部川ではダム上流からの生活排水などの人為的な汚濁負荷量の流入はなく、またダム貯水池の水も出し平ダムで1日に1回、宇奈月ダムで3〜4日で1回の速度で入れ替わっていることから、第14回排砂評価委員会においてダム貯水池の富栄養化の問題はないと評価を得ている。また、全リンの上昇傾向に対しても、地球規模の温暖化など長期的な自然環境の変化により、流域の自然界に存在するリン成分の供給が増加してきているものと考えられ、排砂とは関係がないと排砂評価委員会から評価をいただいている。 |
(委 員) |
小川河口周辺海域へ流出する土砂の起源や土砂の拡散を考察する調査方法を再度検討するとのことであるが、別の調査方法はあるのか。 |
(事務局) |
今年度実施した珪藻殻調査の結果からは土砂の起源や拡散を把握することが望めないことが明らかになったため、今後別の調査方法を検討するよう排砂評価委員会から意見をいただいている。専門家のご意見も伺いながら新たな調査方法を検討している。 |
(委 員) |
排砂を行わなかった平成12年には黒部川の鮎は久しぶりに豊漁となったとの内水面漁協の意見であるが、排砂実施機関が行った環境調査データからはどうなのか。 |
(事務局) |
排砂実施機関が行っている魚類調査は、排砂による魚族への影響を魚類の多様性に主眼を置いて行っていることから、平成16年度は従来の調査に加え鮎の生息に関する調査を専門家や内水面漁協のご意見も伺いながら実施することとしている。 |
(委 員) |
黒部川の河口付近海域の底質調査については、今後追加調査を行う予定はあるのか。 |
(事務局) |
評価委員会からは排砂実施機関と富山県水産試験場の調査結果を今後も合わせて見ていくとの意見をいただいていることから、平成15年度と同様の調査を実施していくこととしている。 |
(委 員) |
今後とも関係団体の意見もよく聞いてもらい、関係団体の不安のないような排砂方法を考えるべきだ。 |
(事務局) |
従来から関係団体の意見を伺いながら排砂を行ってきたところであり、今後とも関係団体の意見を聞き、排砂を実施していきたい。 |