能越自動車道
能越道フォトコンテスト 入賞者インタビュー

受賞後の思いを聞きました

今回、多くの受賞者の中から、特別にグランプリの河上二朗さん(桜の灯台/撮影:岩崎ノ鼻灯台)、能越賞の中田隼人さん(まだ見ぬ景色/撮影:見附島)に受賞後の率直な感想や撮影地への思いをインタビューさせていただきました。

受賞について、一言お願いします。

河上さん

様々な作品を拝見し、「この写真いいな、すごいな」と正直心の中で思いました。たくさんの素晴らしい作品がある中で、まさか自分がグランプリを受賞できるとは夢にも思っていなかったので、本当に驚いています。

中田さん

妻が能登の出身で、妻の妹は富山にいますので、能登と富山を行き来することがあります。旅行気分で能登の妻の実家に遊びに行くのですが、行くたびに異なった能登の魅力を発見できます。その発見を楽しみながら撮影したところ、まさかの受賞でした。
私は観光というのは塗り絵と同じだと思っています。旅行に際し、観光マップやガイドを見ていくのは下絵として、自分が好きなように動くことで色づけしていくようなものだと思っています。能登は、下絵のない真っ白な画用紙のような地域なので、そのような観光は難しいと思いますが、一方で、自分が楽しいと思ったところを名所にできる、そのような楽しみ方ができるところだと思っています。

撮影地は行くまでに時間がかかる場所ですが、どうでしたか。

河上さん

能越自動車道は無料区間が輪島に向かって伸びているので、NHKの朝ドラ「まれ」のメロディーが流れる区間がある点も楽しみながら、輪島の千枚田に行ったりします。「あぜのきらめき(輪島白米千枚田のライトアップ)」も楽しみで、また行きたいと思っているんです。

国交省

令和5年内には、のと里山空港から三井IC(仮称)までの区間が完成する予定です。その先の輪島IC(仮称)に向けても整備を進めているところであり、ゆくゆくは輪島市街地まで能越自動車道がつながります。また七尾市内でも能越自動車道がつながっていない区間がありますが、こちらも昨年度工事に着手したところであり、どこからでも能登へ行きやすくなるよう、現在も早期完成に向けて頑張っているところです。

能越自動車道を利用して行きたいと思う場所はありますか。

河上さん

禄剛崎の灯台ですかね。

中田さん

わかります。私もそう思いました。
あと、すずなりまで行きやすくなれば良いと思います。最近は、観光で行きたい場所ランキングでも金沢が上位とも聞きますし、これからは県外からレンタカーで能登へどんどん来てもらうチャンスだと思います。

国交省

観光で来られた方が富山県の高岡駅で降りて、そこから能越自動車道を利用して能登を観光し、また高岡駅に戻ってくるという周遊ルートを利用される方もいるようです。石川県を訪れる方が、より快適に利用できるよう、我々も道づくりという面で応援させていただきたいと思います。

中田さん

私が撮影した写真は、太陽が昇る前の午前3時、4時くらいの見附島です。一般の方が観光でこのような時間帯に来ることは難しいですが、能越自動車道が整備され、昔より能登が近くなったので、美しい写真を見て、来てくれるようになれば良いなと思います。

~最後に石川県、富山県への思いも語っていただきました。~

河上さん

「桜の灯台」で検索すると、岩崎ノ鼻灯台がヒットします。まわりがすべて桜の木なんです。岩崎ノ鼻灯台は雨晴も近くにあります。また、観光列車「べるもんた」や「忍者ハットリくん列車」、氷見線、城端線など、鉄道好きならば「ここを撮影したい」だとか、富山県は見所がたくさんあるんです。

中田さん

私も富山県ではたくさん撮影しています。立山連峰を見ると、富山県が羨ましいと思います。

河上さん

石川県は石川県で良い所があるので、「石川には敵わないな」と思うこともあります。立山連峰でいうと、剱岳は別格の山だと思います。最近は冠雪も見られますし、冬場の晴れた日には遠くからでも綺麗に見えます。条件が良ければ氷見や小矢部からでも海越しの立山連峰が見えます。

中田さん

富山湾や石川県の珠洲から見えることもありますよね。先日、私も撮影したんですが、禄剛崎からでも空気が澄んでいれば、新潟の佐渡島まで見ることができました。まさかでした。写真は空気が澄んでいないとうまく撮影できないものですが、石川県は空気がきれいで、霧も少ないところだと思います。

国交省

能越道を利用し、石川県と富山県の交流が促進されることでそれぞれの魅力がまた新たに発見されると共に、全国への魅力発信にもつながればと思っております。
この度は受賞おめでとうございました。

撮影スポットMAP