手取川ダムは手取川の河口から約40km上流にあります。本体は中心部を土で固め、岩石を積み重ねて造られたロックフィルダムです。
 高さは全国で9番目、貯水量は全国で12番目で主な役割は「治水」「水道・工業用水の確保」「発電」です。

 平成10年9月の台風7号による出水では、昭和9年の大出水とほぼ同じ流量であったにもかかわらず、手取川ダム、及び河川整備の進歩により、氾濫被害は発生しませんでした。

 上流域では水力発電、下流扇状地域では農業用水等の水利用がなされていると共に、石川県民の約3/4の飲み水を供給している手取川の水は県民の生活を根底から支えています。
 その手取川ダムが砂で埋まらない様にダムを守る必要が私達にはあります。

 手取川ダム監査廊を見学して、外見から眺めているだけでは想像困難な場所の現場を見学しました。
 監査廊という地下に掘り下げられたトンネルです。
 暗く、とても急な階段、高低差150mというのですから降りること700段以上。どこからか水の音がしています。ライトに照らし出されたところだけが歩幅進行可能範囲なのです。監査、監理する人々の苦労がとても身近に感じられました。




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