白山火山が活動を開始したのは今から30〜40万年前です。その間古い時代に形成された火山帯は侵食などでほとんど消滅し、その後新火山が他の場所に誕生するということを長い年月に繰り返してきました。そのために白山を形成している岩石は変質をしてもろく崩れやすくなっていて大雨や雪解け水により地すべり現象が起きています。

 石川県と岐阜県を比べてみますと石川県側には火山の崩れ残りが多くあり、もろい地質に変わりなく直下に集落があるのも自然災害を受けやすくしています。岐阜県側の火山は崩れきってしまい、安定しています。又、集落の上流にダムがあるために下流への影響は少ないようです。




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