平成16年5月に土石流が発生した白山の別当谷では、砂防堰堤があったお陰で土砂は階段を降りる様な形となり、スピードが落ちたことと、渓流を覆っている砂や土が保護されていたことで土石流が渓流を削って大きくなるのを防ぐことができました。

 もし、砂防堰堤がなければ、土砂のスピードが加速し、大量の土砂が下流に流れ出したと思われます。土石流は10万立方メートル流れ出し、ほとんどは、途中で止められ、およそ10分の1が下流迄流れました。

 ちなみに昭和9年に別当谷で発生した土石流は、約5km下流の市ノ瀬迄到達しましたが、今回はそれよりはるか手前の約2q下流付近で停止しました。




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