手取川下流域には全国的にも有名な九谷焼や酒作り等伝統産業があります。
　また、稲作は手取川扇状地上の市町村で行われており、加賀の早場米として全国的に有名です。河口付近では美川町のサケの遡上や石川県において唯一の繁殖地として渡鳥のコアジサシが毎年約100羽あまり渡来し、繁殖しています。

　産業面でみれば、下流域中心に手取川扇状地の伏流水を利用したビール工場、電子産業の企業が立地した為、第三次産業が大きく増加し、それと共に人口も増加しています。

　手取川は急流河川、天井川という河川特性に加え、台風や梅雨前線によってもたらされる豪雨により度々水害にみまわれています。

　大日川ダム、手取川ダムの完成により洪水調整が可能になりましたが、近年は堤防の整備がすすめられ、災害に対するハード面での備えが出来ています。