1. トップページ
  2. PI情報一覧
  3. 一般国道8号 加賀地区の将来をかたる懇談会(H11.7.9〜H14.3.5)
  4. 第3回検討委員会資料

(1)両側バイパス案についての検討

  両側バイパス案   近接バイパス案(山側・海側)
まちづくり ① 将来のまちづくりの可能性が広がる。また、減反等による遊休農地の利活用を行うチャンスが広がる。 ① 同左
② 一体的なまちづくりが行える。但し、挟まれた土地において土地区画整理事業などの土地利用の確実な担保が必要である。 ② 一体的なまちづくりが行える。土地区画整理事業などの土地利用の確実な担保は必要ない。
自動車交通 ① 生活交通と通過交通が分離され、走行性、安全性にすぐれる。但し、追い越し車線側にも沿道施設が立地して、追い越し車線側から施設への出入を行う事は危険であり、防止する方策が必要である。 ① 生活交通と通過交通が分離され、走行性、安全性にすぐれる。沿道施設への出入は走行車線側で行われるため、安全性は高い。
② バイパスが一方通行道路と分からず、逆走する可能性がある。 ② 通常と同じ対面通行となるため、逆走する心配はない。
③ 現国道とバイパスの分合流部では、交通流が錯綜して、走行性や安全性が劣る。 ③ 現国道とバイパスの分合流部をT字路交差点とすれば、安全性は問題ない。
④ 交差道路では新たに交差点が2箇所増える。 ④ 交差道路では新たに交差点が1箇所増える。
歩行者・自転車 ① 歩行者・自転車専用道路を、現国道とバイパスの間に整備する事により、快適な空間が創出される。但し、沿道に賑わいがないと利用者が少なく、防犯上問題がある。 ① 車線沿いに緑地帯や歩道が整備され、さらに、沿道には商業・サービス施設が立地する事により、賑わいのある空間が創出される。
沿道利用 ① バイパス沿道には新たに施設の立地が見られ、現国道沿道の施設との競合が生じる。このため、条例等により、バイパスの外側の新たな施設の立地を制限する。 ① バイパス沿道には新たに施設の立地が見られ、現国道沿道の施設との競合が生じる。但し、両側バイパスと比較すれば、影響は押さえられる。
② 現国道とバイパスに挟まれた土地への出入は、両側から可能となる。但し、バイパスからの出入のためには、追い越し車線側に副道の設置が不可欠である。 ② 現国道とバイパスに挟まれたと土地への出入は、両側から可能となる。出入は走行車線側からに成るため、副道の設置は不要である。
地域ヘの影響 ① 既存集落を分断するため、バイパス区間の再検討が必要である。 ① 既存集落を分断しない。
② 農地を斜行する区間が長いため、バイパス区間の再検討が必要である。 ② 農地を斜行する区間は最小限とする。

以上の検討結果から、両側バイパス案の代わりに、近接バイパス案をルート案に加える事とする。

1)まちづくりの可能性
両側にバイパスが整備されることによって、まちづくりの可能性が広がる。
減反等による遊休農地の利活用を行うチャンスが広がる。
2)一体的なまちづくり
現国道と両側バイパスに挟まれた土地では、一体的なまちづくりを行える可能性がある。但し、挟まれた土地においては、土地区画整理事業などの土地利用を確実に担保する事業の導入が必要である。
3)沿道施設への出入りの際の危険性
追い越し車線側にも沿道施設が立地して、追い越し車線側から施設への出入りが行われる事は危険である。
(沿道施設から出る場合)

沿道施設からバイパスに車が出ようとする
→

走行車線を走る二台の車の後方の車が、前方の車を追い越しにかかる
→

追い越しをかけた車と、追い越し車線に出てきた車が衝突する危険がある
(沿道施設へ入る場合)

追い越し車線を二台の車が走る
→

前方を走る車が、沿道に入るために減速する
→

後方を走る車の減速が間に合わず、衝突する危険がある

[top]

4)逆走する可能性(特に夜間において)

沿道施設からバイパスに車が出ようとする
→

一方通行道路と分からず、反対方向に出る車
→

一方通行道路を逆走する車が現れる可能性がある
5)分合流部は、危険で分かりづらい
現国道とバイパスが分合流する部分は、車線が複雑となることから、事故の危険性が高く、かつ、進みたい方向が分かりづらい。
6)交差点の増加
交差する道路には、新たに交差点が2ヶ所増え、通過するために要する時間が多く必要である。

最初のバイパスとの交差点で停車する
→

現国道との交差点でも停車する
→

最後のバイパスとの交差点でも停車し、通過するのに時間がかかる

[top]

7)快適な歩行空間の創出
歩行者・自転車専用道路を、現国道と両側バイパスの間に整備する事によって、快適な空間を創出する事ができる。但し、沿道に商業・サービス施設が立地して賑わいがないと利用者が少なく、防犯上問題である。
8)施設の競合
バイパス沿いには新たに施設の立地が見られ、現行道沿いの施設との競合が生じる。
9)集落の分断
バイパスのルートが、既存集落を分断する。
10)沿道施設への出入り
現国道と両側バイパスに挟まれた土地への出入りは、両側から可能となる。但し、バイパスでは、追い越し車線側から沿道施設へ出入りする場合は、副道の設置が不可欠である。
11)農地の斜行
農地を斜行する区間が多い。