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伝統、文化を育む橋、浅野川大橋

浅野川大橋の特徴 画像をクリックすると拡大写真が表示されます
上空から見た浅野川大橋3径間連続アーチ橋 壁面の復元レリーフ復刻レリーフ 五灯式あんどん型照明レトロ調の照明
3つのアーチで組まれたコンクリート製の橋は、大正11年(1922)に完成。白く美しいアーチは、情緒ある街並みにしっくり調和しています。 橋のアクセントとなっているレリーフは、大正時代そのままに復元したもの。赤戸室石の側壁に埋め込まれ、大正時代の面影を今に伝えています。 昭和に入っての復元工事で、藩政期の情緒漂う浅野川界わいの街並みにふさわしく、レトロ調の五灯式あんどん型照明を設置しました。
唐草模様付きの格子高欄格子高欄 現代の橋上の風景欄電線類を撤去  
唐草模様付きの格子高欄は、復刻レリーフやレトロ調の照明とともに大正ロマンを演出。高欄にもたれて景観を楽しむ人の姿も見られます。 平成元年の改修工事で、大正時代の面影を復元し、同時に橋の上にあった電線類をすべて撤去して歩道下に埋設しました。  
浅野川大橋の特徴  

金沢美術工芸大学教授 山岸政雄さん

この橋は、1922年(大正11年)金沢の伝統的街並みを流れる浅野川に架けられた3径間連続アーチ橋で、橋長は54m、幅員は16.5mとあまり大きな橋ではない。しかしながら、いまもって大正ロマンを彷彿させる橋で、金沢を説明する建造物として馴染み愛されている。1989年(平成元年)には60余年目の耐久点検と、あらためての名橋の復元工事が行われた。高欄は唐草模様の格子欄干とし、側壁は金沢近郊に産する赤戸室石からイメージされる白濁したエンジ色とした。さらに白御影石で側壁を囲い、艶やかな界隈の伝統環境との調和に努めた。照明も行灯型で川面と陰影の美にも配慮されている。

金沢美術工芸大学教授 山岸政雄さん