六郎谷奥飛騨の砂防チェック!-⑮

  • 亜鉛や鉛地金の生産高では全国屈指の規模を誇り、長年にわたって東洋の非鉄金属鉱山の中でも代表的な地位を占めてきたが、海外との競争やコスト面の問題から、平成13年に採掘が中止となった。現在、鉱石の採掘は行っていないが、鉛や亜鉛の精錬は続けられている。
  • 鉱山の内部には多くの坑道が作られており、その総延長は約1000kmに及ぶ(これは、東京~下関の距離に相当する)。
  • 坑内は温度(1年じゅう約13度)や湿度が一定で、強い岩盤があり、空気や音を閉じ込めたり遮ったりできるという特性を持っていることから、これを生かした実験や事業が行われている。

→中でも代表的なのが小柴先生がノーベル賞を受賞した東京大学宇宙線研究所の観測施設。昭和58年にニュートリノ観測施設カミオカンデが設置され、昭和62年に大マゼラン雲で起こった超新星爆発からのニュートリノを世界で初めて観測した。現在は2代目のスーパーカミオカンデで観測が行われている。