焼岳奥飛騨の砂防チェック!-⑥

笠ヶ岳
  • 平湯温泉、あるいは中尾~北アルプス大橋~新穂高ロープウェイ周辺から見える。
  • 槍・穂高連峰と対峙した位置に聳え立ち、なだらかな山容が美しい山。
  • その全容が唯一上宝村内にあり、他県とまたがらない山では岐阜県内最高峰。
  • 古くから霊山として宗教家の登山の対象として、宗教人が多く登山した。初登頂は円空上人と伝えられており、その後播隆上人が再興した。1823年の播隆上人一行の登頂では、阿弥陀仏が三度出現して一行は涙をこぼして奉拝したというエピソードもある。

→ これは、ブロッケン現象と呼ばれる現象と考えられている。太陽を背にして前面に雲のスクリーンがあると影が映し出される現象で、光が雲の微笑水滴に回折して影の周りに虹のような輪ができる。信仰心に厚い播隆上人一行がこれを見て阿弥陀如来が現れたと思ったのも無理はないかも知れない。

  • 深田久弥の日本百名山の一つに数えられ、その中で「この山ほどその名に忠実なものはない。どこから望んでも笠の形を崩さない。遠い立山から見ても、近い穂高から見ても、山麓の平湯から仰いでも、飛騨の高山市から眺めても、すぐにそれと指摘できる、文字通りの笠ヶ岳である」と評している。
  • 他にも笠ヶ岳と名のつく山があるが、標高2000mを超えるものは、群馬県の笠ヶ岳(2246m)、長野県の笠ヶ岳(2076m)などである。
  • 標高=2898m