事務所について

砂防事務所のあゆみ

 飯豊山系砂防事務所は昭和42年8月28日の羽越水害が契機となり、一級河川荒川水系における砂防事業に、昭和44年4月1日から着手しました。

 更に昭和53年6月災害を契機に、昭和54年4月より、胎内川、加治川、阿賀野川の砂防事業を直轄・編入しています。

 また、2001年1月より省庁再編により、国土交通省北陸地方整備局へと組織改正しました。

 土砂災害の再発を防ぎ、安心して住める地域づくりのためにスタートした砂防事業は、羽越水害の復旧作業をはじめとしてから、約40年が経過し、今日までに飯豊山系砂防事務所では施工中も含めると209基(H27年度末現在)もの施設を手がけてきました。

 その施設の目的も、直轄砂防事業として着手した当初の災害復旧的な意味合いから、次第に水系砂防的な事業へと移り、その後は自然環境や渓流環境をふまえたうえで、地域の活性化へつながる新たな砂防事業へと変換してきました。

 砂防施設が生み出す様々な空間が地域の人々の新しい集いの場を作り出し、地域活性への大きな役割をはたしています。

組織
組織図
事務所の発足とあゆみ
1967年 昭和42年
  • 羽越水害発生、被害甚大。
    亡くなった方や行方不明になった方の殆どが、土石流に襲われたためといわれています。
1968年 昭和43年 荒川を一級河川に指定
1969年 昭和44年
  • 荒川砂防工事事務所設置(小国町)
    羽越水害が一つのきっかけとなり、荒川以外でも多くの治水事業が行われるようになりました。
  • 荒川の支流の下鍬江沢第1号砂防堰堤着手
  • 下荒沢砂防堰堤完成
1970年 昭和45年
  • 荒川砂防促進協議会設立(小国町、関川村、黒川村)
  • 越後胎内観音建立(黒川村)
  • 小国砂防出張所設置
1971年 昭和46年
  • 梅花皮沢(かいらぎさわ)第1号砂防堰堤着工
  • 羽越水害復興記念碑建立(関川村)
1978年 昭和53年
  • 飯豊山系調査開始
  • 大石ダム竣工
    老朽化した法面を緑化工法の法枠に補修、平成11年度には自然的な景観の植生法面へ改修
  • 砂防事業費による初の環境整備工事(足水川護岸工事)完成
1979年 昭和54年
  • 事務所名を飯豊山系砂防工事事務所に改名
    二級河川胎内川、加治川、一級河川阿賀野川水系実川、馬取川に着手すると同時に事務所名称も変更されました
1980年 昭和55年
  • 頼母木川(たもぎがわ)第2号砂防堰堤着工
  • 樋ノ沢第2号砂防堰堤着工
1984年 昭和59年
  • 赤石沢砂防堰堤完成
  • 羽越水害記念碑「禍を転じて福と為す」建立(小国町)
1987年 昭和62年
  • 荒川流路工着工
    道路工整備により安全な親水空間(緩い傾斜の護岸や魚道)の提供が図られることから人々の集いの場として利用されています
  • 板山川砂防堰堤着工
1988年 昭和63年
  • 姫子砂防堰堤着工
  • 伊勢沢砂防堰堤(鋼製枠砂防堰堤)着工
  • 横岩沢砂防堰堤着工 下流住民の安全確保と、魚道を設置したことにより、生態系へも配慮がなされた、平成4年に完成した砂防堰堤です。
1989年 平成元年
  • 板山川砂防堰堤(格子型鋼製砂防堰堤)完成
1990年 平成2年
  • 湯ノ沢砂防堰堤(自然石を利用したアンカー工法)着工
  • 玉川上流第2号砂防堰堤着工(砂防玉石ブロックの活用)
  • 小股流路工(雪対策)着工 豪雪地帯である当地区を土石流災害から保全するとともに、流説機能を持たせた流路工を整備し、平成5年度完成後は冬季の地域住民の利便性を確保しています
  • 足水川下流砂防堰堤着工
1992年 平成4年
  • 女川第4号砂防堰堤着工(工事用道路着手)
1994年 平成6年
  • 第1回「白い森構想」拠点荒川流路工環境検討委員会開催
  • 大里峠越え交流会始まる
  • 寺ノ沢砂防堰堤(砂防玉石ブロック・ソダ工法)着工
  • 真木川砂防堰堤(流木対策・格子型鋼製砂防堰堤)着工
1995年 平成7年
  • 総合土砂災害対策モデル事業認定(小国町)
  • 内川第2号砂防堰堤(富栄養化対策・スリット化)着工
  • 阿賀野川の直轄砂防事業及び赤崎地すべり対策事業を阿賀野川河川事務所へ移管
1996年 平成8年
  • 第1回飯豊山系砂防渓流環境整備計画委員会開催
  • セイチブコミュニティモデル事業認定(小国町中野地区)
  • 小小倉沢砂防堰堤着工
  • モチクラ砂防堰堤(スリット)着工
  • 荒川流路工竣工
1997年 平成9年
  • 第1回羽越水害30周年座談会
  • 飯豊山系砂防スペシャルエンジニア(ISSE)発足
  • 玉川砂防林起工(スーパー暗渠砂防堰堤)
1998年 平成10年
  • 全国都市緑化フェア参加(玉川砂防林模型展示)
2000年 平成12年
  • 玉川スーパー暗渠砂防堰堤竣工
2001年 平成13年
  • 国土交通省北陸地方整備局飯豊山系砂防工事事務所に名称変更
2002年 平成14年
  • 夏井砂防堰堤群(沢ノ入沢砂防堰堤:鋼製セル堰堤)着工
2003年 平成15年
  • 国土交通省北陸地方整備局飯豊山系砂防事務所に名称変更
2004年 平成16年
  • H16.7豪雨によりS42羽越水害以降2番目の雨量を記録(小国町)
2005年 平成17年
  • 災害復旧により棚橋川砂防堰堤(ブロック堰堤)着工
2006年 平成18年
  • 女川第4号砂防堰堤(大型暗渠砂防堰堤)本体着工
    北陸地方整備局で初めての高度技術提案型総合評価方式により設計・施工一括発注方式を採用
2008年 平成20年
  • 上ノ沢第1号砂防堰堤スリット化工事着工
2010年 平成22年
  • 女川第4号砂防堰堤竣工
2011年 平成23年
  • 入山第2号砂防堰堤完成
2012年 平成24年
  • 寺ノ裏沢砂防堰堤完成
2013年 平成25年
  • 国、県、市町村等の関係機関との合同防災訓練を山形県初の「学習型」形式で実施
  • 出戸沢第1号砂防堰堤・第2号砂防堰堤完成
2016年 平成28年
  • ジンダケ沢砂防堰堤完成
2017年 平成29年
  • 関川砂防通信創刊
  • 羽越水害50年記念事業パネル展開催
2019年 平成31年
令和元年
  • 飯豊山系直轄砂防事業記念事業実施
  • 胎内川流域直轄砂防事業で整備した砂防堰堤14基を新潟県に移管
管轄流域と事務所位置図
管轄流域と事務所位置図