ゆっくりとふりこのように小刻みに前進・バックを繰り返し、雪を踏み固めながら発進します。
強く踏むと、タイヤが空転して窪みが深くなりますので注意しましょう。
同乗者や周囲の方にお願いして車を押してもらいましょう。
タイヤの下にチェーンや緊急脱出用のヘルパー(樹脂製又は金属製の板)、布等を敷いてゆっくりアクセルを踏みます。
足元に敷いてあるフロアマットでも効果があります。
タイヤが空転し滑るときは、駆動輪の下に砂をまくと、摩擦力が増して発進しやすくなります。融雪剤でも代用可能です。
周囲の方にお願いして車を牽引してもらいましょう。
ブースターケーブルをつなぐときは、故障車、救援車のエンジンを切り、故障車のライト・エアコン・オーディオ等をオフにしてから必ず次の順番でつなげるようにしましょう。
①故障車のバッテリーのプラス側に、赤いクリップを接続。
②救援車のバッテリーのプラス側にもう一方の赤いクリップを接続。
③救援車のバッテリーのマイナス側に黒いクリップを接続。
④もう一方の黒いクリップを、故障車の金属部分(バッテリーから遠い方が良い)につないでアースする。
⑤救援車のエンジン始動回転数を2,000~3,000回転に保って充電。
⑥故障車のエンジン始動。
⑦つなげた時の逆の順番④⇒①でケーブルを外す。
※故障車は、しばらくエンジンをかけておいて充電しましょう。
・避難できる場所や救助を求められる人が確実に確認できるとき以外は、不用意に車を離れてはいけません。
吹雪の中で自分の位置を見失い、遭難する恐れがあります。
・車道では後続車が走行してくる場合があるので、車道側には絶対出ないでください。
・ハザードランプを点灯させると同時に停止表示板や旗を掲げて停止していることが他車にわかるようにします。
・警察・消防やロードサービスに電話で救助を求めるときは、出来るだけ自分の位置を正確に伝えましょう。
・国道番号と位置は、道路わきに1kmごとに設置された地点標(キロポスト)に示されています。
・服が濡れている場合は着替えて、毛布がある場合は羽織る、暖かい飲み物を補給するなど、防寒対策をとりましょう。
・車内の暖房は、燃料切れやバッテリーが上がらないように注意しながらつけましょう。
・排気口が雪に埋まると、車内に排気ガスが逆流し一酸化炭素中毒になるおそれがあります。
マフラー付近が埋まらないように定期的に除雪し、窓を少し開けて換気を行いましょう。
・夜間で同乗者がいる場合は、交代で睡眠をとり、一人は必ず起きていて救助が来ていないか確認しましょう。