事業概要:国営越後丘陵公園について

公園の概要

図:公園の面積はビッグスワンの約100倍です

公園面積比較図

国営越後丘陵公園は北陸地方の広域レクリエーション需要に対応するため、平成元年度に事業化された、本州日本海側初の面積約400haの国営公園です。本公園は長岡市の西方に位置し、標高80〜260mの丘陵地帯です。市街地から約13km、関越自動車道出口から約6kmの便利な所に位置しています。

「天に学び、地に遊び、人と集う、越の里」のテーマのもと、現況の地形や豊富な自然環境を保全しつつ、広域的なレクリエーションや文化活動への対応を図るべく整備が進められています。

図:ゾーニング図

ゾーニング図

基本テーマ

天に学び、地に遊び、人と集う、越の里

図:天・地・人
公園利用者が様々なレクリエーション活動を行う「フィールド」(環境)の総体を表します。
図:越の里
北陸地域を代表する緑豊かな丘陵(恵みの森)を表します。
図:学ぶ・遊ぶ・集う
公園でのレクリエーション活動の骨格を表します。

基本理念

国営越後丘陵公園では、変化に富む地形、様々な動物が生息する森、澄んだ水、そして冬の銀世界などの恵まれた自然環境を生かした“里”(恵みの森)を広く人々に提供することによって、ゆとりある未来へ向けての人間性の回復と新たな文化の育成に寄与することを目標としています。

ここでは、人々が自然とのふれあいを求めて奥山へ向かう、その流れを“里”で受けとめ、恵みの“天”に学び、感性を呼びさます“地”に遊び、そして“人”と集うことによって人と自然と文化が融合する“環境”を創り出そうとするものです。

基本方針

1. 恵まれた自然資源の保全と活用

ゆるやかな丘陵地、変化に富む気象条件下から生まれた豊富な植物相、多彩な四季の移り変わり、こうした恵まれた自然資源・資質を大切にしつつ人と自然、人と人とのふれあいの場を積極的に提供します。

さらに、身近な「里山」の資源としての雪の活用を図り、雪に親しむ北陸・雪国ならではの公園とします。

2. 多様なレクリエーション需要への対応

広大な敷地、豊かな自然を背景に、自然とのふれあいを基調とした様々なレクリエーション活動の場を提供します。

また、レクリエーションの活性化と多様化傾向を踏まえて、日帰り型レクリエーションはもとより、宿泊型レクリエーションにも対応できるような施設整備を行い、北陸地域を代表する中核的な公園とします。

3. 通年利用を可能に

雪国には「彩り豊かな四季の変化」の美しさがあります。気象条件の厳しい冬には「暖の起点」としての役割を担う避寒型の空間を整備し、四季を通じて気候に左右されず、いつでも、だれでもが気軽に利用できる公園とします。

4. 古き文化の継承と新しき文化の育み

北陸の自然や歴史・風土のなかで培われた文化・産業について体験的に学び、育む活動導入を図ります。

また、北陸の自然や文化の独自性を高めた特色のある公園とします。

5. 地域社会との交流を深め地域に貢献

地域社会との交流が年とともに深まりゆくような活動や運営を行い、国営越後丘陵公園の存在が、雪国・北陸に住む人々の地域に対する意識・愛着の高揚の場となるよう努めます。