20年前(まえ)ごろには、ひんぱんに起(お)こっていた洪水(こうずい)、おじいさんやおばあさん、お父さんやお母さんの体験(たいけん)した話を聞(き)いてまとめてみよう。
昭和(しょうわ)57年と昭和(しょうわ)58年の洪水(こうずい)を 体験(たいけん)した人の話
 当時(とうじ)は消防団(しょうぼうだん)の分団長(ぶんだんちょう)として2度の洪水(こうずい)に出動(しゅつどう)しました。
 昭和(しょうわ)57年の洪水(こうずい)の時は、堤防(ていぼう)に上がってみると地面(じめん)がグラグラとゆれているのが分かりました。今にも堤防(ていぼう)がくずれ、水があふれてきそうだったので、みんな必死(ひっし)に堤防(ていぼう)を守(まも)りました。30キロ以上の重(おも)さがある土(ど)のう(土をつめたふくろ)を、大雨のなか積(つ)み上げていくのは、本当(ほんとう)に大変(たいへん)な作業(さぎょう)でした。
 堤防(ていぼう)がやぶれた地域(ちいき)では数百台(すうひゃくだい)の自動車(じどうしゃ)が水につかっていました。また周辺(しゅうへん)の農家(のうか)で飼(か)われていた牛の大部分(だいぶぶん)が、洪水(こうずい)によって死んでしまいました。あのひさんな光景(こうけい)は今でも忘(わす)れられません。
 昭和(しょうわ)58年には、地元(じもと)の堤防(ていぼう)がついに決壊(けっかい)し、またしても多くの家畜(かちく)が洪水(こうずい)の犠牲(ぎせい)になりました。わたしが築(きず)いてきた会社(かいしゃ)と工場(こうじょう)も全(すべ)て水びたしになりました。人命(じんめい)に関(かん)する被害(ひがい)はなかったことが幸(さいわ)いですが、多くのものをうばってしまう災害(さいがい)を、この時はとてもうらめしく思いました。
川(かわ)のそばではどんな地形(ちけい)や建物(たてもの)を見つけられるかな?歩(ある)いて、調(しら)べて、地図(ちず)をつくってまとめてみよう 。
地図をつくって気がついたことを書いてみよう。
(例)
・りっぱな堤防(ていぼう)や護岸(ごがん)が見られるのはどんな場所?


・河川敷(かせんじき)が広くなったところは何に使(つか)われている?


・川が合流(ごうりゅう)したり分かれたりするところではどんな施設(しせつ)が見られるか?


・砂防(さぼう)ダムがある場所の川のようすはどんな風(ふう)になっている?
天気(てんき)のいい日と雨が降(ふ)った日との川のようすのちがいを見てみよう。
・川の流(なが)れの速(はや)さは?


・川の水面(すいめん)の高(たか)さは?


・水門(すいもん)の扉(とびら)の位置(いち)は?
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