掲載日 2011/01/06


「千曲川・犀川の安全確保を目指して」
国土交通省北陸地方整備局
千曲川河川事務所長 佐近 裕之
新年明けましておめでとうございます。
地域の皆様には、日頃から千曲川河川事務所の河川整備・管理事業に対し、深いご理解とご協力をいただきありがとうございます。また、河川環境保全のため、河川清掃や外来種駆除など様々な取り組みをいただいておりますことにも感謝いたします。
○千曲川河川事務所の使命
千曲川河川事務所では、 「人々の生命・財産を災害から守るために全力を尽くします」 「千曲川・犀川の自然環境を大切にし、詩情豊かで潤いのある川づくりを推進します」
「河川の整備と管理を通じ、活力ある地域づくりの実現に貢献します」 をモットーに、河川整備・管理に取り組んでおります。
○立ヶ花下流域最後の無堤防地区「笠倉」に着手
今年度は長年の懸念であった「戸狩・立ヶ花狭窄部対策」に取りかかることとし、昨年は地域への事業説明等も始めました。また、平成18年7月の家屋浸水被害などの再発を防止するため、流れの阻害となっている狭窄部の掘削工事や立木の伐採を行うこととしております。
これまでも、中野市替佐地区の斑尾川合流点の築堤整備や古牧地区の輪中堤整備を推進して参りましたが、今年度は下流域最後の築堤箇所として笠倉地区の堤防整備に着手いたしました。
当事務所としては、これらの築堤工事等の完成時期にあわせ千曲川の流下能力を拡大させ、千曲川下流域の抜本的な安全確保を図ることとしております。
これまで河川生態に関する調査を学識者の方々と共同で進め、特定外来種であるハリエンジュやアレチウリ等の繁茂状況を調べるとともに、それらの生育を抑制するのに生育地の冠水頻度の向上が効果的であることを確認いたしました。その成果を活かし、河道内の高水敷の掘削事業を進め、洪水流下能力の確保を図るとともに本来あるべき河川生態の復元を図っています。
特に、近年は国の財政事情も大変厳しく公共事業予算の確保も困難となっておりますが、公募による伐採は管理費の抑制効果もあるため、今年度からはポプラやクルミなど他の樹種にも拡大するとともに、実施区域や実施面積も拡大し、多くの方々に広くご協力頂けるようにいたしました。
今後も地域の共有財産である千曲川・犀川を保全するため、流域の皆様と協働できるような工夫を行って参りたいと考えていますので、各位におかれましては、引き続き当事務所の事業実施に対し、厚きご支援・ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。
地域の皆様には、日頃から千曲川河川事務所の河川整備・管理事業に対し、深いご理解とご協力をいただきありがとうございます。また、河川環境保全のため、河川清掃や外来種駆除など様々な取り組みをいただいておりますことにも感謝いたします。
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長沼桜づつみ植樹祭(長野市長沼) | アレチウリ駆除作業(須坂市相之島) |
○千曲川河川事務所の使命
千曲川河川事務所では、 「人々の生命・財産を災害から守るために全力を尽くします」 「千曲川・犀川の自然環境を大切にし、詩情豊かで潤いのある川づくりを推進します」
「河川の整備と管理を通じ、活力ある地域づくりの実現に貢献します」 をモットーに、河川整備・管理に取り組んでおります。○立ヶ花下流域最後の無堤防地区「笠倉」に着手
〜再度災害防止を目指して〜
今年度は長年の懸念であった「戸狩・立ヶ花狭窄部対策」に取りかかることとし、昨年は地域への事業説明等も始めました。また、平成18年7月の家屋浸水被害などの再発を防止するため、流れの阻害となっている狭窄部の掘削工事や立木の伐採を行うこととしております。これまでも、中野市替佐地区の斑尾川合流点の築堤整備や古牧地区の輪中堤整備を推進して参りましたが、今年度は下流域最後の築堤箇所として笠倉地区の堤防整備に着手いたしました。
当事務所としては、これらの築堤工事等の完成時期にあわせ千曲川の流下能力を拡大させ、千曲川下流域の抜本的な安全確保を図ることとしております。
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輪中堤と樋門の施工状況(中野市古牧) | 樋門の施工状況(中野市笠倉) |
○河川生態学術研究成果の応用
千曲川および犀川の自然環境保全を図るための取り組みにも力を入れています。これまで河川生態に関する調査を学識者の方々と共同で進め、特定外来種であるハリエンジュやアレチウリ等の繁茂状況を調べるとともに、それらの生育を抑制するのに生育地の冠水頻度の向上が効果的であることを確認いたしました。その成果を活かし、河道内の高水敷の掘削事業を進め、洪水流下能力の確保を図るとともに本来あるべき河川生態の復元を図っています。
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掘削前の樹木の繁茂状況 | 掘削後の状況 |
○公募伐採の拡充による開かれた河川管理へ
河川管理に関しては、日々の巡視や堤防や樋門などの定期点検等を通じ、河川の安全確保を図っております。また、洪水が安全に流下できるよう繁茂しすぎた樹木を自ら伐採するとともに、公募で選んだ地域の方々にもニセアカシアなどの外来種を伐採頂きました。特に、近年は国の財政事情も大変厳しく公共事業予算の確保も困難となっておりますが、公募による伐採は管理費の抑制効果もあるため、今年度からはポプラやクルミなど他の樹種にも拡大するとともに、実施区域や実施面積も拡大し、多くの方々に広くご協力頂けるようにいたしました。
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公募伐採抽選会の模様(坂城町役場) | 公募当選者による伐採作業状況 |
今後も地域の共有財産である千曲川・犀川を保全するため、流域の皆様と協働できるような工夫を行って参りたいと考えていますので、各位におかれましては、引き続き当事務所の事業実施に対し、厚きご支援・ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。