掲載日 2010/02/09
水害のない地区目指して 犀川・安茂里堤防3月完成へ
〜長野市と合同で築堤工事現場見学会が行われました〜
○不安だった安茂里堤防 長野市安茂里地先の堤防は未完成であることから、H16年10月の台風23号やH18年7月豪雨では浸水被害の恐れがあったため、水防団の土のう積みなど、必死の水防活動を行いました。 |
![]() 未完成な堤防 |
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![]() H18.7月の水防活動 |
○連続堤防完成により安全・安心へ
千曲川河川事務所では地域の安全・安心を目指して平成21年3月に着工し、急ピッチで堤防の低い箇所や途切れている箇所への盛り土を実施するほか樋門を整備しており、今年3月までに完成させます。
工事の概要は、総延長2,200mに対して必要な高さを備えていた箇所が650m、高さが不足していた箇所が1,253m、そして堤防が途切れていた箇所が297mあり、築堤盛り土に合わせ内水被害を防ぐための樋門も3門設置します。
○見学会をつうじて地域に安心を
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見学会の様子(写真:長野市提供) | 樋門完成イメージ |
長野市と合同で1月29日に開催された見学会には、山本安茂里区長会長はじめ地域の皆さまなど、関係者約80名の方々に参加いただきました。
見学会には、鷲澤長野市長も参加され「過去の水害も地元の協力でしのいできた。より安全な安茂里にとの要望も寄せられていたので、築堤工事には感謝している」との挨拶がありました。
続いて長野市議会議員からも「平成18年の出水では、地元消防団の懸命な水防活動のかたわら、避難勧告を発令するかギリギリの選択を迫られた。安茂里地区は犀川からの水害、背後の山からの土砂崩れの危険性に常にさらされている。地域の安全・安心を更に進めたい」と、安茂里地区の状況を話していただきました。
山本安茂里区長会長からは「築堤工事は、地区の長年の悲願だった。早期の完成を願う」と、工事関係者への感謝も込めてご挨拶いただきました。
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鷲沢長野市長 | 山本安茂里区長会長 |
このほか見学会場テント内にはパネルも展示され、昭和22年からの安茂里地区の変遷を写真で追ったものや、施工状況写真などに参加者の興味が集まっていました。
![]() 説明する関調査課長 ![]() |
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今後は、残る盛り土箇所の施工や法面への芝の吹き付け、樋門への扉体据え付け工事などを行い、今年3月完成に向けて事業を推進してまいります。
見学会の様子は、長野市のフォトニュースでも紹介されています