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大倉雪崩
 北魚沼郡に位置する守門村は、毎年暮れには1メートル以上の積雪に見舞われる豪雪地帯です。守門村のほぼ中央、国道252号線沿いに役場庁舎があります。そこから西へ約2キロ、かなり急な坂道を登ると「大倉」と呼ばれる一集落に突き当たります。「大倉」という地名は珍しくありません。全国に何箇所かあり、そこは必ずといってよいほど、辺境な山の中の集落です。そのような場所で大倉雪崩は昭和56年1月7日に発生しました。当日0時9分、「ズシーン」という地鳴りと共に鳥屋ヶ峰(標高681m)中腹北側、東向斜面より発生した“あい”(この地方では表層雪崩のことを『あい』と呼びます)は、一瞬にして住家4戸と8人の尊い生命を奪い去りました。 “あい”の原因となった雪は、年末から年始にかけて短期間に集中して降雪し、昭和20年の魚沼地方における既往最大値に次ぐ異常降雪となりました。記録によると、雪崩が発生した当日の役場地点での積雪量は336cmでした。  (湯沢砂防工事事務所「湯沢砂防管内とその周辺の土砂災害」、佐藤吉男著「鳥屋の轟音」より)
大倉雪崩平面図( 中俣・和泉 , 1981 )
大倉雪崩平面図( 中俣・和泉 , 1981 )
豪雪の中、救助作業を行う
豪雪の中、救助作業を行う
冬の木  

特別講師  佐藤 吉男 さん (守門村)

大正 14 年生まれ。大倉雪崩当時は、守門村議会の議長職。災害箇所はご自宅から 150 mの所で、救助活動や災害処理に尽力されました。
また、この記録を昭和 62 年大倉なだれ遭難記「鳥屋の轟音」にまとめられました。
現在は地元の区長を務めておられます。
 
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