ほくりく学ぶくん通信
ほくりく学ぶくん通信
川の流れや働き、治水を学ぶ模型実験を実施 石川県小松市を流れる梯川河川敷で5 年生の児童が学
雪みちを支える仕事をのぞいてみよう。
地元FMラジオ局とタイアップで学習支援
 新潟県の豪雪地帯に位置する塩沢町立上関小学校の児童が、国道17号の群馬県境(三国峠)の湯沢町〜塩沢町の延長42kmの維持管理を担当している長岡国道事務所・湯沢維持出張所で、体験学習しました。この地域は、一日の降雪量が1mに達する程、世界でも稀に見る山岳豪雪地帯です。この地域を走る国道17号は現在でも交通の難所ですが、そこへスキーを始めとするレジャーを目的として多くの人々が訪れるわけですから、雪道の交通確保は重要な役割となります。
  しかし、果たしている役割が大きいとはいえ、道路の維持管理という仕事には、なかなか目線が向きにくいものです。そこで同出張所では、地元のFMラジオ局を通して総合学習支援を行うという、ユニークな手法を取り入れています。
  それは、「冬の道を守る人たち」というテーマで体験学習の番組をつくるというものです。これを受けて、湯沢町・塩沢町・六日町・大和町を可聴エリアとする「FMゆきぐに」が番組を企画し、参加する小学校を募ります。体験学習は番組スタッフらにより、番組の進行とともに進んでいきます。これまで総合学習支援といえば、「学校」対「見学先(事務所)」という一対一の関係でした。 今回の例では、その関係の中にFM ラジオ局がコーディネーターとして参加することで、総合学習がことのほかスムーズに、なおかつ効果的に行われているのが特徴でした。学習が番組収録という体験と重なり、しかも後日、放送されるのですから、子供たちの関心も自ずと高くなっていたようです。

道路の視点から雪国の暮らしを考える
神立除雪ステーションで除雪車両について説明を聞く
 今回は、塩沢町立上関小学校から4 年生の児童29名が参加してくれました。子供たちは、用意されたバスに乗り、最初に向かうのは湯沢維持出張所です。
  しかし、学習は同出張所へ向かう車中からはじまります。番組スタッフから国道17号に関するクイズや出張所長による説明がありました。また、事前に宿題も出されていました。「昔、雪に閉ざされていた山奥の人が、急病や火事に遭ったときはどうしていたか」「もし、雪で道路が閉ざされたらみんなはどう思うか」といった問題です。自分の考えだけではなく、家でおじいちゃん、おばあちゃんなどからも話を聞いてまとめるというもので、到着した出張所内で発表が行われました。
情報管理室ではパトロールカーとの無線交信も行った。画面にはパトロールカーの様子も映された
実際にカメラ操作を行う児童。カメラに上関小学校や付近のスキー場が映るたびにどよめきが起こる

 

 
国土交通省北陸地方整備局