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信濃川中流域水環境改善検討協議会

第2回協議会

第2回協議会では、以下の3点について協議が行われました。

  • 第1回協議会の補足説明
  • 減水区間に関する問題点・意見の収集(アンケート)結果及び問題点の整理
  • 調査計画

第1回協議会の補足説明

前回行った協議会の内容の補足として、議事の趣旨、JRの取水実績、JR発電所のサケ稚魚放流時の放流協力についての説明が行われました。

減水区間に関する問題点・意見の収集(アンケート)結果及び問題点の整理

アンケートは、ヒアリング、インターネット、各市町村へのアンケート用紙の配布、設置、公報への記載という形で行われました。
アンケートの回答件数は、214件でした。
具体的に見てみますと、生態系に関しては、サケ、アユ、カジカといった魚、モクズガニが生息しなくなった、減少したといった意見や、外来種(ブラックバス、ブルーギル)の魚やフナが増えたというものがありました。また、サケ等の遡上量が減少したといったものでした。
そのほかの生物に関して減少が見られるという意見では、カイツブリ、オオヨシキリ、ゲンジボタル、ヤナギ、アキグミ等があがりました。
また増加したという意見のある生物は、コサギ、ヒバリ、タヌキ、イタチ、ニセアカシア、キリ等があがりました。植物については、河川敷の植物というよりも、減水により山の植物や外来種が増加したという意見がありました。
景観については、大河信濃川の風景が損なわれている、観光資源として魅力が無くなっている、河原砂漠になっている、流量を増やして川船を復活させてほしいという意見がありました。
地下水位の低下に関する意見は、水道水源、消雪パイプ用の井戸の水位低下による取水障害、川に沿っての巨大な湖を作り、地下水を涵養してはという意見等がありました。
その他意見としては、子供の教育上の観点からの意見も多く、川は情操教育上重要だ、子供による稚魚の放流で魚が戻ってこないのは、子供の夢を壊しているという意見、豊かな流量を歌っている校歌が嘘になっているという意見などがありました。
他に、流量の増減に関する意見、環境水利権の設定に関する意見、水利権に関して見直すという意見、取水障害についての意見、砂利取りに関する意見、ゴミに関する意見、構造物・護岸についての意見、行政への要望、発電に関する意見が出ました。
以上を調査項目として検討し取り入れていくということとなり、川と人間のつきあい方の問題についても加えて考えていく必要があるのではと言う意見も委員の方々からあげられました。

調査計画

発電と環境の問題が減水区間には存在しますが、第2回では、環境の調査項目について協議が行われました。大まかな調査項目としては、生物調査(付着藻類・底生成物・魚介類・植物・鳥類・ほ乳類等)、生息環境調査(河川環境・水質調査・低質調査)、河川環境調査(川の縦横断形状・瀬と淵の分布・潤周面積・平面形状)が挙げられ、詳細な説明が行われました。
委員の方からは人文学的な調査があってもいいのではという意見もあり、今後の検討材料の一つとなりました。調査は、委員の方の助言をいただきながら進めていくということとなりました。

以上で第2回協議会は終了しました。



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