北アルプスの情報










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 景観に配慮した社会基盤整備をめざし、「景観モデル事業」など自然環境との調和に配慮した施設整備を地域と一体となって進めています。



梓川本川上流床固工群
 河道に設置された帯工は、フトン籠を使用し表面を現地の河床材で埋め戻していますので人の目に全く触れることがありません。また、護岸工表面は蛇籠工により修景し、周辺の景観との違和感のないよう配慮が凝らされています。さらに、護岸背面の盛土部分に笹を移植し、可能な限り樹木は伐採せずに残すなど緑化の推進と保全に配慮しています。


上高地景観モデル事業


 国立公園内にあり有数の景勝地として年間200万人もの観光客が訪れる上高地。ここでは、豊かで美しい自然景観が砂防施設によって損なわれることのないよう、砂防構造物の形状、素材、修景にきめ細かい配慮がなされた施工をしています。施工期間も観光シーズンをはずし、冬季施工を実施しています。


環境調査
 上高地には学術的にも貴重なケショウヤナギをはじめ、植物、魚類、蝶、野鳥など豊かな生態系が息づいています。
 自然にやさしい工法を採用するだけだなく、砂防施設の設置が、景観や河川生態等に与える影響の有無を把握するため、景観調査、周辺水位調査、魚類水生生物調査、河畔林調査等の調査を行っています。



危急種 「ツメレンゲ」 を移植
 床固工工事による植生への影響をさけるため、松川の渓岸に自生するツメレンゲを地元有識者の指導を得ながら、上流に移植しました。ツメレンゲは、日本自然保護協会のレッドデータブックで「危急種」に指定されています。またツメレンゲを食草とするクロツバメシジミは、環境庁のレッドデータブックで絶滅のおそれがある野生動物として「希少種」に指定されています。

松川景観モデル事業


 姫川上流にある松川は白馬連峰の白馬岳、唐松岳を水源とし、下流部は広大な扇状地としてリゾート地白馬村の中心に位置しています。白馬村一帯は国の特別天然記念物の高山植物や学術的にも貴重な植物が多く生育しています。また松川周辺はヒメギフチョウ、アオイトンボなどの昆虫類、魚類ではイワナ、ヤマメなど、まさに自然の宝庫と呼ぶにふさわしい地域です。


松川床固工群
 松川床固工群では、さまざまな生物が生息しやすい環境を確保するため、瀬、淵、中州をつくり、自然の流れに近い澪筋をつけています。床固工には全て魚道を設置、また従来松川に生えていたカワラグミを中州や河岸に移植するなどして、自然に配慮した施行を行っています。人と自然との交流の場をめざす砂防です。
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