第1章 〜明治の遺産 荏沢川石積堰堤〜
更埴市にお住まいの関章さんは、地元で農業に携わる方々がよく知る荏沢川の石積堰堤を保存し、後世へ受け継ぐため調査にあたられ、「産業考古学会報」において2回にわたり、その時代考証や保存などに関する論文を報告されています。
以下の内容はご本人をはじめ産業考古学会からお許しをいただき、4回にわたって掲載させていただきました。
第1回(2002.10.01)
第2回(2002.12.18)
第3回(2003.03.04)
第4回(2003.07.22)
○関章氏プロフィール
伴月楼(ばんげつろう)記念館(旧象山桑原記念館)館長兼学芸員
産業考古学会会員
○産業考古学
産業考古学は、近現代の産業遺跡に対する研究とその保存活動を目的としてつくられた比較的新しい学問であり、いわば「くらしの文化史」的観点から、あらゆる産業遺産の検証と保存に重点を置く。
「産業考古学(Industrial Archaeology)」という言葉は、1950年代のイギリスにおいて初めて使われ、主に産業革命以降の近代化遺産についての研究を主眼とした。
わが国では、1977(昭和52)年に産業考古学会が発足し、産業考古学研究と産業遺産の調査研究、保存を柱に学会活動が展開されている。
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