白山砂防女性特派員

特派員の意見と感想
  第9回
平成15年9月3日(水曜日)

●尾添川流域調査




 中ノ川沿いの資材運搬道路を歩いているとき、毎年春になると崩れ落ちてきた岩がごろごろしていると聞いて、周りを見てみると崖の岩肌が崩れそうなところがいっぱいあった。こんな所から崩れてきた土砂で、災害が起きる危険性があるのだなと思いました。
 スリットタイプの砂防堰堤で本当に土石流がとめられるのかなと思っていましたが、実際にみてみると土砂がたまっていた。しかも、普通の流れでは土砂を少しずつ下流に流すことが出来るとのことで、砂防堰堤も場所によってその機能・役割が違うことがわかった。
 大万場の工事箇所では、自然に配慮した構造にしてあるだけでなく、ホタルの生息地を保護しながら工事を進めているのをみて、大規模土木工事がこれからは景観だけでなく、自然の生態系などにも配慮していかなければいけないのだなと思いました。(T.T)





 今回は天気が悪くて、バスの中からの見学が多くて残念でした。
県道の山側は、斜面が切り立っていて、ネットをしてある間から崩れた岩が落ちてきていて、危険な場所だなぁと思いました。また、谷側も急な斜面になっていて道も細いのでこわいなぁと思いました。
 白山砂防女性特派員の活動も、残すところあと2回となり寂しく感じました。(M.T)




 いよいよ今回で私達の研修も最後になりました。
 砂防についてどのくらい学べたでしょうか、内容あるたくさんの企画に参加できて、とても幸せな体験ができたと感謝しています。
 今回の見学で蛇谷、中ノ川の砂防堰堤を見学することができました。
 今までの見学地は、それまでに自分でも行ったことのある場所がほとんどでした。
 今回は今まで難所のために行くことができなかった、岩間温泉とその先まで見学することができました。
 上から見ると、さほど大きな流れではないように見える川に、いくつもの堰堤がかけられていました。川の流れの割に、その数が多いことに驚きながらも、雪解け時の水量の多さを思う事が出来ました。
 それら沢山の堰堤を造るには、どれほど沢山の人力や費用や時間がかかったかと思います。
そして、もっと驚いたのは、これらの堰堤が私の生まれる以前から造られていたということです。
 今まで日本は砂防堰堤について、その必要性を国民1人1人に教えていくことを、何故しなかったのでしょうか。
 少なくとも、私は知りたかったと思いますし、子供にも教えたいと思います。
 何故なら、自分の生まれた土地を知ることは当たり前であり、権利でもあり、義務もあるのではないと思うからです。(Y.S)





 昭和初期から砂防の堰堤工事が開始されていた事を知り、又国の直轄となってからもその必要性が認識され、困難極まりない事業を完成したのを見る事が出来、その重要性を改めて痛感している。又、土砂流出の全面ストップではなく抑止する事で下流も適宜、土砂を流し、海岸侵食防止の一部にもなっている。
 景観や環境に配慮しながらの工事は並大抵でないのに実際、それらを失わず向かった大万場の「ホタルの生息」にはおどろいた。
 自然の営みをそのまま維持する事はむずかしい。
 今後の継続を望んでやまない。(M.M)




 中ノ川砂防では土砂を流すことのできる砂防を見学し、難所での場所の施工はどのような工法がとられたのか興味がありました。蛇谷砂防では、砂防堰堤がとても自然と調和し、又、銘板にも工夫がなされていたのには感心しました。
 中宮展示館では、ハイビジョンテレビでの美しい高山植物を観賞する事が出来て、とても楽しいものに終えることが出来ました。(K.M)




 中ノ川や蛇谷は時々遊びに行きますが、砂防の方から見ることはありませんでした。蛇谷の堰堤(石積み)は比較的、平らな所に作ってあるので以前から疑問でした。しかし、手取川全体の面積を考えてあると聞き、感心しました。又、蛍も考慮して工事を進めているとの事、もっと、皆さんにアピールしてもいいのではないでしょうか。(K.T)





 今回最も印象的だったのは、尾口村にある手取川と尾添川との合流点の瀬戸の大万場の堰堤でした。工事を始めるに当りすぐ側に源氏蛍の群生地がある為、地元の人達との話し合いの結果、蛍の保護を優先し、その場所から離れた所に堰堤を作っているとのことでした。工事が進行している側で蛍が着実に成育し続けていると思うと感動しました。(C.Y)




 台風の為、中止になっていた「尾添川流域現地調査」で(瀬戸・御鍋・蛇谷下流・中ノ川=砂防堰堤群)等にも、色々な施工方法や型があり、用途によって変えてある事を学びました。
 「源氏蛍」の生息地では、自然を残したままでの堰堤工事現場も見学しました。今回は尾口砂防出張所の案内と説明で終えることになりました。大勢の方々にお世話になりました。沢山の資料も頂きました。これからも勉強を続けて行きたいと思っています。(S.N)





 山崎旅館からの林道下では砂防ダムが連なっているという印象だった。 崩れが激しいのでこんなにたくさん必要なのらしい。
 このときに砂防ダムのひとつを写した写真をみると、かなりの土砂が貯まっている。 木々に埋もれてひっそりあるように見えるので黙々と自分の役割を果たしているというふうに感じる。かつては見苦しいと思っていたのに・・・。
 でも堰堤は高すぎて魚は登っていけないだろうな。
 しかしいろいろ工夫されているようで、土砂を通常は少しずつ流すものや、魚道を設けたものもあり、これからはもっと研究されて変わっていくのだろう。
 崩壊がすさまじい谷とそうでない谷とで流れている水の濁り具合が全く違いおもしろかった。
 蛍を守るため工事の方法を変えたとのこと、来年は是非蛍を見に行きたいと思う。(H.N)




 中ノ川砂防堰堤群の現地調査はあいにくの天気であったが、ゆっくり見学ができてよかった。「流す砂防」という言葉が後に残った。(K.Y)





 もともと、鋼材でできた砂防もあるということで、尾口の砂防をぜひ見たいという興味はあったのですが、白峰側と尾口側では砂防の果たす役目が違うので砂防の設計が異なるということを 学んでから益々行きたいと思っていました。願いがかなって、質問にもいろいろ答えていただき、大変充実した一日でした。一里野から奥の岩間温泉側の道の恐ろしいこと、そして、あの深い谷。あんなところに砂防を入れるなんて、大変なことでしょう。また、蛍の名所となった大万場砂防堰堤、イメージアップもかねてぜひとも蛍を守っていただきたいところです。
 蛇谷下流渓流整備工事については、石をたくさん埋め込んだ見事な砂防。高さも低く、川も美しいので家族連れが川原に下りて足を水に浸したくなるような環境。いろんな砂防があるのだと、とても感心しました。人目につく場所の砂防は、美しい自然に溶け込んで、新しい名所となるような砂防であってほしいと思います。(Y.K)





 私たちが今まで見てきた砂防堰堤は、危険な所という感じはそれほど感じられない程の、すごい砂防堰堤でした。でも昔の写真を見ると、すごく危険なところだったことが伺えました。また砂利を抜くための砂防堰堤も上流域の為だけでなく、下流域の河川や海岸の為にも配慮がなされていることがわかりました。それと、いくら現場といっても、あの細いガードレールもない道路を、ミキサー車が通っているなんて、すごく怖そうでした。(M.N)




 今日は、白山麓にある、砂防堰堤の見学でした。
 悪天候で中止になっていた、中間地点の砂防工事見学を何カ所も見学しました。
 自然石を使った、自然との調和を考慮した砂防堰堤を見て、人間の力が十分及ぶ箇所はいろいろなことが工事全体に配慮できることがわかりました。
 また、説明してくださった所長さんのお話がとてもわかりやすかったです。
 これで白山源流域から、河口までほとんど見学できました。(N.K)






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